ボクシングのWBA世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(34=志成)が1日、都内の所属ジムで初防衛からの一夜明け会見を開いた。井岡は目標のWBC同級王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(33=メキシコ)戦を改めて熱望し、陣営は今月中に再度エストラーダ側と交渉することを明らかにした。

 前夜は同級6位ホスベル・ペレス(ベネズエラ)を相手に、3度のダウンを奪って3年ぶりのKO勝利を収めた井岡。8分遅刻したものの元気そうな表情で現れると、宣言通りのKOに「自分が積み重ねてきたもの、できるパフォーマンスで見せられたのはよかった」と満足げに話した。

 迎えた2024年の希望を問われると、「率直にエストラーダと一番戦いたいし、他団体のチャンピオンともしたい」と返答。だが、当初計画されていたエストラーダ戦が条件面が合わなかったことで今回は見送りとなった経緯もあり、「自分の思い通りにいくことばかりじゃない。先のビジョンを考えることも大事ですけど、与えられた選択肢の中で突き進んでいくしかない」と、現実を受け入れる考えも口にした。

 そして、志成ジム関係者は、前夜にエストラーダのマネジャーでペレスのトレーナーでもあるホセ・アルフレッド・カバジェロ氏と言葉を交わし、今月に再び交渉する約束をしたことを明かした。カバジェロ氏は井岡戦実現は金銭次第との考えを示しているが、同関係者は「それも織り込み済み」という。

 エストラーダは2月にバンタム級のノンタイトル戦を予定していることには、「その試合は大したことない金でやるのに、(こちらには)ふっかけてくる」と苦笑した。それでも、5~7月の実現を目指し、「次戦でやりたい。次できなかったら、多分できないですよ」と覚悟する。井岡の願いはかなうだろうか。