レスリングの全日本選手権3日目(23日、国立代々木競技場第二体育館)は、東京五輪金メダリスト2人が敗退する波乱の展開となった。
東京五輪女子62キロ級金メダルの川井友香子(26=サントリー)が、階級を上げて参戦した女子68キロ級の準々決勝で吉川海優(自衛隊)に敗れた。男子フリースタイル65キロ級でも、東京五輪金メダルの乙黒拓斗(25=自衛隊)が準決勝で清岡幸大郎(日体大)に屈した。ともにパリ五輪の出場が消滅した。
女子の全6階級のうち、68キロ級だけ五輪代表が未定になっていた。川井はパリ大会出場を目指して、階級を上げて今大会に臨んだ。「悔しい気持ちはもちろんあるけど、本当によく頑張ったと思う。相手が重たいことは知っていたし、試合も朝計量して夕方まで何もなくて、調整が難しかった。だけど、調整できなかったのは自分の実力」と結果を受け止めた。
ここまで、姉で同じく東京五輪金メダルの金城(旧姓・川井)梨紗子(29=サントリー)の存在が大きかった。金城は9月の明治杯(東京体育館)で敗れて、パリ五輪出場が消滅。しかし、現役続行を決意し、24日の59キロ級に出場する。
川井は「梨紗子が五輪に出場できる可能性がなくなって、これから一人でパリ五輪まで頑張らなきゃいけないと思っていた。だけど、梨紗子がまた一緒に頑張ってくれて、すごく大きかった」と感謝した。今後の進退については「まずはゆっくりしたい」と話すにとどめた。
また、乙黒は取材に応じず、代わりに湯元進一コーチが対応した。「本人は、私が見ている選手の中でレスリングに懸ける思いが誰よりもあって、悔しい気持ちが今、出ている。インタビューに出られなくて申し訳ないです」と語り、敗戦のショックが大きかったようだ。












