レスリングの全日本選手権(東京スポーツ新聞格技振興財団協賛)初日(21日、国立代々木競技場第二体育館)、フリー61キロ級で田南部魁星(21=日体大)が西内悠人(19=日体大)を6―2で下し、初優勝した。魁星の父・力氏は元全日本王者で2004年アテネ五輪フリー55キロ級の銅メダリスト。日本で5組目の〝父と息子での全日本チャンプ〟となった。

 手の内を知る同門との戦いに、魁星は「きつい戦いだった。相手はがぶりからの攻撃がうまい選手。自分が勝っているのはパワー。力を使える展開に持ち込んだ。フィジカルは絶対に負けないと思っている」と語った。観戦した力氏は「自分が勝った時よりうれしい。自分が初めて全日本で優勝したのも同じ大学3年生。これで、五輪で自分より上の成績を出して超えてくれたら」と笑顔を見せた。

 魁星はグレコローマン63キロ級にも出場。あくまでフリー強化のための二刀流だが、もちろん優勝を目指している。フリー61キロ級は非五輪階級で、28年ロサンゼルス五輪出場へ来年にも五輪階級に上げる方針。パワーあふれる新星が、レスリング界を盛り上げそうだ。