明治安田生命J1第33節(25日)、神戸がホーム・名古屋戦に2―1で勝利し、最終節を残して2位の横浜Mに勝ち点4差をつけ、悲願のJ1初優勝を決めた。
勝てば優勝が決まる大一番。しかもホームで決めるチャンスはこの日しかない。プレッシャーものしかかる一戦でも、得点ランキングトップの活躍でチームをけん引してきたFW大迫勇也が、2アシストできっちり仕事を果たした。
前半12分、背後へのパスでMF井出遥也の先制ゴールを演出し、同14分には、ゴール前へのクロスでFW武藤嘉紀の追加点をおぜん立て。前半に1点を返されたものの、後半の押し込まれる時間帯を踏ん張って逃げ切った。
大迫は優勝が決まると、雄たけびを喜びを表現。武藤らチームメートと抱擁を交わした。2021年8月に神戸でJリーグ復帰を果たしたことを踏まえて「このために日本に戻ってきたので最高です。自分たちを信じて戦うだけだった。本当に仲間を信じていた。勝ててよかったし、みんなに感謝したい」と喜びを語った。
チームの成長については「若い選手たちも必死に成長してくれたし、僕ら経験ある選手は背中で見せようと、引っ張れたと思う。チームとして強くなったと思う」と手応えを口にした。大迫をはじめ武藤、MF山口蛍、DF酒井高徳といった海外経験もある実力者と若手が融合し、勝てるチームになっていった。
さらに吉田孝行監督のブレない信念も悲願へとつながった。昨年6月に、J1最下位に沈む状況で3度目の監督就任。華麗なパスワークで相手を崩すスペイン1部バルセロナのような、かつてクラブが目指した理想スタイルに目を向けず、堅守速攻でJ2降格のピンチからチームを立て直し、今季を迎えた。
その方針は、走れない選手は試合に出られないことを意味し、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの7月退団の要因となった。実績十分なスター選手にも同じ態度を貫くのは、決して簡単なことではない。それでも自身が、勝つための最善策を信じ続けた結果が優勝だった。
指揮官は「今シーズンは第1節からここまで本当に走り続けてくれた」とイレブンをたたえた。その言葉には、自らがつくり上げたサッカーへの自信もにじんでいた。











