圧巻の光景だ。元関脇隠岐の海の君ヶ浜親方(38)が30日、東京・両国国技館で引退相撲を行った。断髪式には300人を超す関係者が出席。最後は師匠の八角理事長(元横綱北勝海)が大銀杏(おおいちょう)を切り落とし、慣れ親しんだまげに別れを告げた。

 断髪式に先立って行われた「隠岐の海最後の取組」では、故郷の島根・隠岐の島に伝わる古典相撲形式による相撲を披露した。土俵下から大量に投げ入れられた「激励の塩」が降り注ぐ光景は、さながら〝塩のシャワー〟。準備された約200キロの塩を全身に浴びた君ヶ浜親方は、同郷で三段目の隠岐の富士と相撲を取り、観客から大きな拍手が送られた。

 断髪式を終えた君ヶ浜親方は「お客さんにも隠岐の島の文化、古典相撲に触れていただけて良かった。大成功」と感慨もひとしお。指導者として歩む第2の人生へ向けて「これからどんどん恩返しするしかない。みなさんから応援していただける力士を隠岐の島から出したい」と抱負を語った。