王者として井上尚弥の前に立てるか。ボクシングイベント「3150ファイト」(10月7日、東京・大田区総合体育館)の会見が6日に都内で行われ、亀田三兄弟の三男で元世界2階級制覇王者の亀田和毅(32=TMK)の参戦が発表された。

 3150ファイトのファウンダーで兄の興毅氏、所属ジムの金平桂一郎会長とともに登場した和毅は、久々の参戦でスーパーバンタム級から階級を上げ、フェザー級で3階級制覇を目指すと宣言した。21年12月にWBA世界スーパーバンタム級5位として、ヨンフレス・パレホとの同級王座次期挑戦者決定戦に臨み勝利。しかし世界戦のチャンスに恵まれず、その期間に体格も大きくなったこともあって階級変更を決断した。

 世界戦が組まれなかったことに和毅は「今回の件はものすごくつらい気持ちでいっぱいです。全てのボクサーが世界王者になるために毎日汗水たらして頑張っていて、それは自分も同じです。この1年、ルールに沿って挑戦権も取って権利も獲得し、WBAの1位までたどり着いた中でこういうことがあったので」と振り返る。それでもすでに気持ちは切り替わっているとして「こういうのも全て経験かなと。誰にもできないことが経験できたので。未来の自分の経験になると思います」と前を向いた。

 フェザー級への転向は2年前から決めていたとしつつ「当時(バンタム級だった)井上チャンピオンがスーパーバンタムに上げてくると聞いて『1%でも(対戦の)可能性あるなら』と思って待っていた」と告白した。その井上尚弥は現在、WBC&WBO世界スーパーバンタム級王座を保持し、WBA&IBF同級王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一戦を見すえる。さらにその偉業達成後はフェザー級に転向しての5階級制覇を目指すことも示唆したばかりだ。

 これを受けて和毅は「ボクサーみんなが(対戦したいと)思っているでしょう。その階級のトップと試合をして、今の自分が通用するのかどうか…」と対戦に意欲。だが〝フェザー級王者として迎え撃ちたいか?〟との問いには「まだそこまで言える立場ではないですけど、フェザーで今いる4人の王者とどこでも戦いたいです」と話すにとどめた。
 
 それでも、興毅氏は「次にタパレスとやって統一したら(フェザー級に)上げると明言しているし、そう遠くないと思う。その時に和毅がチャンピオンであれば、実現しないこともない。そうなれば日本中が盛り上がるのかなと。それが決まれば夢のカードで面白いんじゃないですか」と期待を込めた。

 日本人対決のためにも、まずは適性階級であるフェザー級での結果が求められるところだ。