高齢者宅を訪問して火災警報器の電池の中古を新品と偽って交換し、現金をだまし取ったとして、大阪府警は4日、詐欺と特定商取引法違反(不実告知など)の疑いで大阪市中央区の職業不詳、野崎永遠(とわ)容疑者(25)と弟の宇宙(そら)容疑者(24)ら男女5人を逮捕した。5人の認否を明らかにしていない。府警によると、5人は高齢者宅を狙って訪問を繰り返し、昨年8月~今年5月に計約3500万円を売り上げたとみられる。

 逮捕容疑は共謀して1月下旬、大阪市の80代女性ら4人に、電池交換が必要だとウソの説明をし、現金計約2万円をだまし取った疑い。詐欺事情通は「庭の盆栽や置いてある自転車、干してある洗濯物から高齢者しかいない家だと判断し訪問。火災警報器がなければ『設置しないと罰金取られる』とウソを言い、あれば『電池切れ』とウソをついて交換するふりをするんです」と語る。

 国民生活センターによると、消防法の定めで、新築・既存にかかわらず、すべての住宅に住宅用防災機器の設置が義務づけられている。既存住宅についても、各自治体の条例により2011年6月から設置が完全に義務化された。そして、火災警報器の寿命は10年が目安で、経年劣化や電池切れにより正しく作動しないこともありうるという。義務化から10年がすぎた21年ごろから詐欺師がはびこり出したようだ。

 なお、永遠容疑者のものとみられるX(旧ツイッター)のアカウントではかつて「お金って人を良い意味でも悪い意味でも変えてしまうってことを改めて思った。複雑な気持ちや、」と記していた。変わってしまったのは永遠容疑者だったのか…。