陸上世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)の女子5000メートルで8位入賞の田中希実(23=ニューバランス)が、今大会を通じて成長を実感した。
田中は29日、成田空港に帰国。1500メートル(準決勝敗退)と5000メートルの2種目に出場した今大会について「自分にとっては長い世界陸上だった。去年のオレゴン大会は、3種目(800メートルでも出場)だったので、とにかく走って気づいたら(時間が)過ぎ去っていたけど、今大会は1本1本のレースに気持ちをつくることができた。レースが間延びしていたので、体感では1か月ぐらいに感じたけど、その分が成長できたかなと思います」とすがすがしい表情で振り返った。
5000メートル準決勝では従来の日本記録を約15秒も上回る14分37秒98をマークし、決勝では同種目で日本勢26年ぶりとなる入賞を達成。大きな結果を残す一方で、メンタル面での課題も見つけたという。
「去年のオレゴン大会は自信というよりも、すごく自尊心の塊に押しつぶされそうになった。今回こそ、その時よりも実力をつけて自信をもって帰ってくるぞと思って(ブダペストに)飛んだ。だけど、戦えるはずなのにおじけづいてしまう自分がまだいて、本当の意味での自信が持てていなかった。いろんな方の支えがあって安心して、自信が完全になくてもやりたいって気持ちに持っていくことが大事だと思った」
その田中は、パリ五輪について「1500&5000メートルで代表を狙っていきたい」と明言。〝走る哲学者〟は夢舞台へ向けてステップアップし続ける。











