【今日もひとりで謎喫茶「寺カフェ代官山」】お世話になっております。一風変わった体験ができるカフェ「謎喫茶」を訪問する“20代ぼっち記者”です。前回に引き続き、またしても不思議な喫茶店を1人で訪問。都会の真ん中で自分の人生を考えたり、相談できたりすることになるとは夢にも思っていませんでした…!
今回訪問した“謎喫茶”は「寺カフェ代官山」さん。なんとお寺の僧侶の方と話ができるというカフェです。
何より入店すると真っ先に目に飛び込んでくるのが、ご本尊の阿弥陀如来様。まさか全国区のファッション街で仏様を目にするとは想像していませんでした…。
また店内にはお寺の雰囲気を感じるインテリアもあるのですが、一方で厨房やテーブルは非常に洋風。この点でも自分の頭の中の「?」が増えていきます。このままではらちが明かないので、開店の経緯から僧侶の三浦性曉さんにじっくり伺いました。
寺カフェの母体は川崎市にある浄土真宗本願寺派の信行寺さん。お寺と人々の距離感が以前より離れていることを感じ、お坊さん側から外に出ようと努力した結果たどり着いたのが「寺カフェ」だったそうです。期間限定イベント等を経て2013年に開業したそうで、今年はちょうど開業10年目。お店の内装もリニューアルされていてきれいですし、おしゃれな音楽も流れていて、一見しただけではごく普通のおしゃれカフェなんですよね。それがより一層“謎”ではあるのですが…。
客層は20~50代の女性が中心ですが、オフィス街が近いこともあり、ランチタイムには男性も利用するとのこと。ただし実際に悩みの相談に来られる方の9割は20~40代の女性だといいます。さながら現代の「駆け込み寺」ということでしょうか。相談の受講料は1500円となっています。
ちなみになかなか悩み相談に足を運ばない男性について、三浦さんは「自分で解決しようとするのは悪いことではないけれど、どうにもならない問題を抱えてつぶれてしまうこともあるのかな」と分析されていました。実際にこの原稿を1人でウンウンうなりながら書いている自分も耳が痛いです…。
悩みの内容は人間関係が大半。職場での関係性や友人・恋人との付き合い方まで、角度は様々だといいます。特に「周囲から見れば大したことないけれど、自分にとっては深刻」という悩みはぜひ相談してほしいとのこと。「同じ悩み話は周りの人や家族もだんだん聞いてくれなくなってしまいますから。多い月では70~80人が相談や写経にいらっしゃいますよ」と説明されていました。相談者の方は基本1人で来店されるそうなので、自分のような“ぼっち勢”も、お店で浮いてしまうことを心配する必要はありません。
また、厳しい修行や戒律がないという浄土真宗の性質上、来店された方に説教はされないとのこと。「そんな私たちだからこそ相談できる部分もあるので、一緒に悩みましょう」というスタンスだといいます。僧侶の方に吐露していく中で自分自身と悩みを見つめるという体験、これは普通のカフェではできないでしょう…!
インタビュー中ついつい私も、三浦さんに「ぼっちでいることに対して不安を感じることがある…」と告白。仕事として悩みがあることは仕方がないとしても、今進んでいる道に自信は持っていいのではと励ましていただきました。ちなみにお釈迦様の弟子たちも、なまけたり甘えたりしないように、それぞれが単独で仏教を広めるよう言われたそう。自分もぼっちはぼっちなりに、地道にカフェを巡りましょうかね…!
もちろん寺カフェではそれ以外にも“ならでは”の取り組みを開催。写経や念珠作りも、それぞれ1500円からの料金で体験できます。
この写経についても「自分を見つめ直す」という目的は共通しているといいます。特に初めての写経で「集中できました!」と喜ぶ方もいるそうですが、“初めてだったからこそ集中せざるを得なかった”可能性もあると三浦さんは指摘します。写経を続けていくうちに徐々に周りが気になりだし、その後、環境が落ち着かないから心が乱れるのではなく、そもそも落ち着いていない自分がいることに気付くそう。自分も取材とは関係なく写経に取り組み、ゆっくり内省する時間を作ってみようと思いました。
今回訪れた寺カフェは、都会の喧噪の中にありながら、ふと立ち止まって人生を変えられる時間が流れているすてきな“謎喫茶”でした。次の謎喫茶に向けて、今回の原稿の出来も“見つめ直し”ながらリサーチを続けていきます!
【寺カフェ代官山】東京・代官山駅から徒歩2分にある仏教と喫茶が融合したカフェ。浄土真宗本願寺派の僧侶がほぼ常駐し、悩み相談の他、写経等の体験も用意されている。詳細は公式HP【https://tera-cafe.com/】。
















