遺恨決着戦は実現するのか。格闘技イベント「RIZIN.44」(9月24日、さいたまスーパーアリーナ)で金原正徳(40)と対戦する前RIZINフェザー級王者クレベル・コイケ(33)が独占取材に応じ、その胸中を激白した。
クレベルは6月の「RIZIN.43」で鈴木千裕を迎えV1戦を行う予定だったが、前日の計量に失敗し王座剥奪となった。試合には完勝したが、規定により結果はノーコンテストに。王座は空位となり、7月の「超(スーパー)RIZIN.2」での王座決定戦で朝倉未来を下したヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)が新王者となった。
また、この大会では鈴木が米ベラトールのフェザー級王者パトリシオ・ピットブル相手に大金星。その試合をリングサイドで観戦していたクレベルは、パトリシオの兄パトリッキーと乱闘を繰り広げる騒動を起こした。
計量失敗での王座剥奪に乱闘騒ぎと、すったもんだの末に再出発を目指すクレベルは「計量で失敗して後退したから。ここからしっかり頑張って金原選手に勝って、もう一度タイトルを取りにいきたいです」と誓う。
RIZINの榊原信行CEOからは勝者にフェザー級王座への挑戦権を与えると言われたが、クレベルは金原について「年上でベテランでめちゃ強いと思う。柔術も黒帯で、キックボクシングもフィジカルも強いし、絶対に簡単な試合ではないですよ。自分の戦い方において、この階級(フェザー級)の中で一番危ないのは多分、金原だと思います」と警戒する。それでも「でも、私はもっと強くなっている。私が絶対に一本で勝ちますよ」と誓った。
また、フェザー級のベルトを巻くケラモフについては「当たり前に強いけど、特別な存在ではない。天才とかではない。フィジカルが一番のポイントですから」と分析。その上で「フィジカルが強い相手は問題ない。普段、マルキーニョス(マルコス・ヨシオ・ソウザ)、サトシ先生(ホベルト・サトシ・ソウザ)、シュレック(関根〝シュレック〟秀樹)と練習しているから。みんなフィジカルがヤバいですから」と猛者ぞろいの練習環境を理由に揺るぎない自信を口にした。
なお、9日の会見では榊原CEOから「この先、勝負で決着をつけるとしたら公で。リングかケージなのか、正々堂々戦って決着をつけてほしい」と乱闘を繰り広げたパトリッキーとの〝遺恨決着戦〟の実現についても言及があった。
これにクレベルは「私はリング、ケージのどちらでも戦いますよ。全然大丈夫です。自分は問題ないです。戦いたいなら66キロに来てください。それならばやります」とメッセージを送る。
さらに計量や乱闘など、リング外の話題で注目を集めてしまっている現状を「自分としては恥ずかしいです。自分は常にいいメッセージを送りたい。例えばチャンピオンになって、強くなってというように。いくら話題になってもケンカはいいメッセージではないので、RIZINサポーター、スポンサー、応援してくれている人たちに恥ずかしい。申し訳ない気持ち」と改めて謝罪する。
その上で「だからこれからはベルトを取って、ポジティブなメッセージを送れるようにやっていきたいです」。そうした思いも踏まえて王座取りを果たした先の夢を問われると「スーパーファイトで無差別級の戦いをやりたいです」とまさかの言葉を口にする。
「無差別級の戦いも、柔術の醍醐味ですから。PRIDEでもよく、そういう素晴らしいカードがあったじゃないですか。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ対ボブ・サップみたいな。私も(自分より20~30キロ重い)84キロから93キロ位の選手とやってみたいです。でも、まずはタイトルマッチに集中です」
クレベルがぶち上げた無差別級スーパーマッチは実現するか。〝柔術界の鬼神〟が、今後も混沌のフェザー級戦線に話題を振りまいてくれることだけは間違いなさそうだ。












