闘魂で世界進出ダーッ! 格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(59)が取材に応じ、今後の「海外戦略」について激白した。先日は11月4日に初の海外大会をアゼルバイジャンの首都バクーで開催すると発表。昨年10月に死去したアントニオ猪木さんから受け継いだ〝闘魂イズム〟とともに、RIZINが世界へ羽ばたく。
RIZINが初めて海外で開催するアゼルバイジャン大会について、榊原CEOは「(現地は)めちゃくちゃ盛り上がっています。RIZINがアゼルバイジャンと日本の懸け橋になれれば」と意欲を見せる。
現在のRIZINマットには〝アゼルバイジャン旋風〟が吹き荒れている。7月30日の「超(スーパー)RIZIN.2」(さいたま)では同国出身のヴガール・ケラモフが朝倉未来を下し、フェザー級王座を獲得。同じくトフィック・ムサエフもアキラに2ラウンドKO勝ちで強さを見せつけ、その様子は現地の国営放送で生中継された。
この事実を踏まえ、榊原CEOは大会の展望を「フェザー級王者の凱旋試合になると思います。ムサエフが(ホベルト)サトシ(ソウザ)とライト級のタイトルマッチとかでもいいかもしれないし。それと世界選抜として世界中から各階級でいろんな選手を呼んで、アゼルバイジャンの選手との試合を組めたらいいと思います」と語った。
しかも「今回は国家レベルで『興行権を取得してやりたい』ということなんで。国相手の売り興行? そういうことになります。興行の権利をプロモーターではなく、アゼルバイジャンという国に売りましたから。格闘技界では初めてじゃないですか?」と仰天の事実を明かした。
「売り興行」とは大会を主催する権利を、団体側がプロモーターに一定額で売る興行のこと。団体は大会運営に集中し、その開催にかかる経費はプロモーター側が負担するのが一般的だ。
それを国家レベルで行ったことになる。RIZIN関係者は「猪木さんがイラクや北朝鮮でやった『平和の祭典』に形は近いです。社長(榊原CEO)も〝猪木イズム〟最後の継承者の一人ですから」と補足した。
榊原CEOはRIZINの前身「PRIDE」で猪木さんがエグゼクティブ・プロデューサーを務めていた関係で親交があり、薫陶を受けた。「対国家」というスケールの大きなビジネスを実らせたのも、猪木イズムのたまものというわけだ。
また、今後の他国での売り興行開催についても「その可能性もあると思います。僕らが海外に進出していくには、UFCとかベラトールのようにアメリカを軸に英語圏にリーチしていくのとは少し違う(必要がある)。ある国でナショナルヒーローをつくって、その国で熱のある大会を開催していければ」(榊原CEO)。〝闘魂外交〟の行方に注目だ。













