ハンターの手口とは――。女性を盗撮した男性から現金100万円を脅し取ったとして、警視庁は1日までに恐喝などの疑いで3人の男を逮捕した。男らは盗撮行為を見つけては“犯人”から金を脅し取る盗撮ハンターとみられている。

 逮捕容疑は昨年8月18日に東京・豊島区のJR池袋駅近くの路上で30代男性に「盗撮してたでしょ」と声をかけ、「認めなかったら警察に連れていく」「人生台なしになるよ」などと脅して、示談金名目の100万円を脅し取った疑い。男3人の認否は明らかになっていない。

 男らの一人が盗撮被害に遭った女性の代理人を装うなど役割分担をして目的を果たしていたという。また、3人は同様の行為を繰り返していた疑いもある。

 盗撮行為が法律や各都道府県の条例に抵触するのは間違いないが、盗撮をとがめるだけでなく不当に金銭まで要求してしまうのは行き過ぎだ。昨今はこうした犯罪行為をした人間を狙うハンター行為が増えているとの指摘もある。

 犯罪事情に詳しいジャーナリストは「盗撮だけでなく痴漢ハンターもいます。痴漢をしている男性に声をかけて金を出させるやり口で、盗撮ハンターと基本的には同じです」と明かした。

 このジャーナリストが知る事例の一つでは、深夜の電車内に痴漢ハンターが現れたという。「若い女性がガラガラの車内で居眠りをしているところに、一人の中年男性が隣に座ったんです。すると、別の車両から3人の若い男性が現れ、スマホで動画を撮影し始めたのです」(同)

 若い男性たちは中年男性に「お父さん、終わりだね」「触ったんでしょ。わかってるよ。観念しないと」「いくら持ってるの?」などと因縁をつけたという。「ハンターは露骨にお金を要求したりはしません。相手から『お金を払うから見逃してください』と言わせようとします。あくまでお金目的なので、払う意思がないと判断すると警察に突き出します」(同)

 このケースでは中年男性は痴漢行為を否定し、金を出さなかったという。結果、駅員と警察が呼ばれることになった。しかし、被害女性は電車で眠ったまま去ってしまった上に、動画がうまく撮影できていなかったことなどから否定し続けた中年男性が罪に問われることはなかった。

 そもそも盗撮や痴漢をしなければハンターに狙われることもないのは言うまでもない。