大相撲名古屋場所8日目(16日、愛知県体育館)、新大関霧島(27=陸奥)が、幕内翠富士(伊勢ヶ浜)に〝まわし待った〟の末、下手投げで敗れて2連敗(2勝4敗2休)となった。

 新大関が小兵を仕留めきれなかった。立ち合いで右張りに出てから、相手をつかまえ、小手投げに打って出るが、粘られてしまう。こう着状態となり、開始から50秒ほどたつと、霧島のまわしが緩んで〝まわし待った〟が入った。

 すると締め直しに行司の式守伊之助が苦戦し、館内はざわつく。途中から呼び出しが助っ人に加わり、なんとか2分40秒ほどの中断を経て再開した。その後も熱戦が続いて、最後は翠富士の下手投げに屈した。1分58秒の取組後は、土俵へ向けた、ざぶとんが飛び交う盛り上がりだった。

 今場所は右肋骨骨挫傷で初日から休場し、4日目から途中出場するも苦しい土俵が続いている。勝ち越しに向けて、1敗でトップタイを走る豊昇龍、2敗をキープする大栄翔と若元春の関脇陣との取組を残しながら、あと1敗しかできない状況となった。

 勝った翠富士は「何とか勝てた。粘り勝ちだと思います」と、してやったりの表情。その一方で霧島は、来場所カド番のピンチとなる中、8日目を中継したNHKの解説で武隈親方(元大関豪栄道)は「ここからの関脇戦で意地を見せてもらいたい」と奮起を促した。