〝大関級〟の実力を証明した。大相撲名古屋場所7日目(15日、愛知県体育館)、大関とりに挑む関脇豊昇龍(24=立浪)が元大関の幕内朝乃山(29=高砂)を下し、6勝目(1敗)。鋭い踏み込みから得意の右上手を取ると、最後は朝乃山を豪快に投げ捨てた。取組後は「しっかり集中できた。(朝乃山は)強いので、やりたいと思っていた。何より、勝ってよかった」と会心の相撲を振り返った。

 元横綱朝青龍の血を引くサラブレッド。勝負に対する貪欲さは、叔父さん譲りだ。豊昇龍は「元大関には負けたくない?」と問われると「全員、そうですよ。(どんな相手でも)負けたくないと思わないと、ダメじゃないですか」ときっぱり。優勝25回の大横綱をほうふつとさせる、負けん気の強さをのぞかせた。

 この日、師匠の立浪親方(元小結旭豊)はNHK大相撲中継の解説で、向正面から愛弟子の取組を見守った。大関経験者に完勝した相撲内容について「立ち合いが良かった。相手に圧力をかけているからこそ、次の手が出てくる。それが良かった」と合格点を与えた。

 大関とりの目安は三役の地位で「3場所合計33勝」とされている。豊昇龍は直近2場所で21勝。今場所後の昇進を確実にするためには12勝が〝ノルマ〟となる。難敵を下し、大関へ大きく前進。1敗を守ったことで優勝争いのトップにも並んだ。

 豊昇龍は「(星数は)気にしていないんで。一日一番、大事にしていきたい」。このまま勝利を積み重ねていけば「初優勝&大関昇進」のダブル達成も夢ではない。