格闘技の真夏の祭典「超(スーパー)RIZIN.2」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)に向け、榊原信行CEO(59)がボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(46=米国)の参戦について語った。これまで2度、ボクシングに準じたルールのエキシビションマッチを行った〝ザ・マネー〟相手に、榊原CEOが狙うのは――。

 1か月後に迫った真夏の祭典を前に、榊原CEOが意外な事実を明かした。「どこまで変化球を投げられるかアレだけど、メイウェザー絡みとかを(考えている)。メイウェザーから呼び出されているので。前向きに『超RIZINに出たい』っていう意思を示してきてくれている」

 先方より交渉のテーブルに着く意思表示があったという。その上で「何かそれを逆手に取って、とんでもないことを提案してまとめられたら、(試合を)やってもいいかなと思ってはいるんだけどね」と不敵な笑みを浮かべた。

 メイウェザーは2018年大みそかに那須川天心とのエキシビション戦で、RIZINマットに初参戦。1ラウンド(R)2分19秒でTKO勝ちした。22年9月25日には朝倉未来に2R3分15秒でTKO勝ちしている。

 試合はともにパンチのみのボクシングに準じたルールで行われたが、榊原CEOは「3分3R、また同じルールでエキシビションをやるのでは芸がないし、そうなると皇治くらいしか対戦相手として(成立しない)。皇治も(4月のRIZIN.41で)芦澤(竜誠)に勝ったりすればアレ(候補)だったけど…。だから、もっと違う有益な使い方を引き出せる知恵を絞っているところです」と語る。

 メイウェザー側との交渉前のため言葉を選んでいるが、つまりキックルールやムエタイルール、シュートボクシングルールなどボクシング以外のルールに準じた試合を提案しようというわけだ。実際、那須川戦でも未来戦でもファンや関係者から「せめて一発でも蹴れれば…」と悔やむ声が上がっていた。

 それだけに、榊原CEOは「彼の得意とする(ボクシングの)ルールに限定したものではないところにどうしたら〝懐柔〟できるか。その交渉に行こうかどうか今、迷っています」とした。

 超RIZIN.2では米格闘技団体「ベラトール」との交流が深まり、RIZINバンタム級タイトルマッチの朝倉海VSフアン・アーチュレッタや、ベラトールフライ級タイトル戦の堀口恭司VS神龍誠など硬派なカードが実現する。

 この編成に手応えを感じている榊原CEOは「十分に王道のカードは組めていて、メイウェザーでそれを超える勝負論のあるカードは組み立てられない。でも、メイウェザーの魅力はある。それをどう引き出すかは交渉にかかっているかと思います」と力説した。

 3度目の参戦は「蹴り技あり」ルールで首を縦に振らせることはできるか。〝交渉人〟榊原信行の手腕に期待が集まる。