格闘技イベント「超(スーパー)RIZIN」(25日、さいたまスーパーアリーナ)でのエキシビションマッチで、ボクシング元5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(45=米国)が朝倉未来を一蹴した。

 開始前にはボクシング元世界6階級制覇王者のマニー・パッキャオ氏がリングに上がり「このエキシビション戦を楽しみにしていました。同じアジア人として朝倉サンを応援しています」と未来にエールを送る一幕も。その後、観客やパッキャオ、未来を待たせつつバンテージを巻き、ミット打ちをするなどたっぷり時間を取ってから花道に現れたメイウェザーは、笑顔をたたえながらリラックスした様子でリングインした。

 試合はボクシングに準じた3分3ラウンド(R)スタンディングバウトルールで行われ、1Rは未来の動きを確認するように距離を取りかわしながらパンチを繰り出す。未来の左のボディストレートや左右のフックを食らう場面もあったがダメージは許さなかった。

 2Rからは右ストレートを顔面にヒットさせつつ徐々に攻勢に出る。中盤、距離を詰めてきた未来の右ジャブを何発か受けると「やるじゃないか」とばかりに笑みをたたえながらギヤを上げ、ラウンド終了直前に左ジャブで顔面を捉えてから右ストレートでとどめをさした。なんとか立ち上がった朝倉だが10カウントでファイティングポーズが取れず、2R3分15秒でレフェリーストップが告げられた。

 試合後マイクを持ったメイウェザーは日本に感謝しつつ未来の健闘を称え「今夜はファンの皆様に興奮できる試合を届けることができて嬉しいです。呼んでくれてありがとう。アイルビーバック」と再登場を約束した。さらに試合を振り返り「相手がいくつか攻撃を当てて、お客さんも盛り上がって最高の試合だったと思う。フロイド・メイウェザーというものを肌で感じてもらえて満足している」と笑顔。一方で、受けた攻撃について「エキシビションなので気にしていない。お客さんを楽しませればいい。今まで大きい選手や世界トップのパンチももらっているので」と余裕の表情を受かべる。

 だが、フィニッシュについて問われると「日本にいる親しい友人から『1Rは引っ張って、2RくらいにKOしてほしい』と言われていたので、それに応えようとは思っていました」と衝撃の告白。さらに〝未来の攻撃で真剣になる瞬間はあったか〟と問われ「なんのために真剣になる必要があるのか。自分が軽く当てていたが、強く返してきた。だから俺も強いボディを返した。すると笑顔や舌をだしていたので『ああそういうことか』と思い、さらに強い打撃を出したんだ」と笑い飛ばした。

 今後については11月にドバイでユーチューバーとエキシビション戦を行った後、来年も日本を含め世界中でエキシビション戦を行う意向だと強調する。しかし、この日リングに上がったパッキャオとのエキシビション戦については「自分には世界中にファンがいる。何かするとお金を払う人がいくらでもいる。それこそ何千万ドルというオファーも受けている。ならばなぜ、ダメージを受けるリスクを負ってそんな厳しい相手と戦わなければならないのでしょうか? ならば楽な相手と戦います」と否定した。

 ちなみに、皇治から受けている対戦要求については質問を受けるも何も応えなかった。