空位になったタイトル戦線の行方は…。格闘技イベント「RIZIN.43」(24日、北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ)で、計量失敗でRIZINフェザー級王座はく奪となったクレベル・コイケ(33=ブラジル)が鈴木千裕に完勝。これにより結果はノーコンテストとなり、王座は空位となった。

 当初この試合はクレベルのV1戦とされていたが、前日計量で規定の66キロを400グラムオーバーでクリアできずに王座はく奪。鈴木が勝った場合は王者として認定され、クレベルが勝てば試合はノーコンテストで王座は空位になる形でゴングが鳴らされた。

 試合は1ラウンド序盤にクレベルがパンチを打ちながら組み付いてテークダウンに成功。そのままマウントを奪うとパウンドを打ちながら腕を取り、S字マウントを経由して開始から2分59秒、腕十字固めでタップを奪った。

 試合後、クレベルは「昨日はすみません。体重ができなかった。今日はうれしい。でも100%じゃない。半分です」と謝罪しつつ、前日の計量で見せた涙について「涙を見せたくなかったが出てしまった。目立とうとではなく、自然と出てきてしまった」と説明。それでも、代名詞の三角絞めではないフィニッシュに「みんな自分が三角絞めしかしないと思っているが、自分はいろんなことができる。あのポジションは大会でも練習でもよくやっている」と胸を張った。

 ベルトを失ったクレベルは「自分の腰に実際にはないですが、自分が王者だと思っています。自分の前に誰かがこのベルトをかけて戦うのは正当ではないと思います。自分は勝ってきた。今回も負けていない。自分に負けただけです。計量で負けて申し訳ないと思うが、この階級の王者は私だと思います」と王座返り咲きに並々ならぬ意欲を語る。そして「超(スーパー)RIZIN.2」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)での朝倉未来対ヴガール・ケラモフの一戦を挙げて「正当に考えて次に朝倉、ケラモフ選手の勝った方とやるのが正しいと思う」。しかし「ただ、朝倉選手の試合はファンや朝倉選手が望んでいる。私は7月か10月にタイトルをかけて戦いたい。朝倉選手とは大みそかに戦いたい。特別な日なので」と未来との対戦は大みそかを希望した。

 王座を失った割にはちょっと虫がいいような気もする主張に、榊原信行CEOは「体重が守られてそのまま防衛していれば、未来とケラモフを次期挑戦者決定戦にするというのは想定していたことなんで。でも、今はそのままクレベルがタイトルマッチの挑戦権を得たっていうことでもないのかと思います。(タイトル戦候補の)最右翼とは言ったけど、決定ではない」とくぎを刺す。その上で「フェザー級のタイトルをどこでどうするか。今のクレベルは〝タイトルを持っていないクレベル・コイケ〟であると理解して、その上でこれから先の流れを考えて話をしたい」とした。

 王者の計量失敗で混とんを究めるフェザー級戦線の行方は…。