ハッキングなどの盗聴行為で違法に個人情報を収集したとして英紙デーリー・ミラーなどを運営するミラー・グループ・ニュースペーパーズ(MGN)社を訴えていたヘンリー王子が、現地時間7日、前日に続いてロンドンの高等法院に出廷した。

 MGN側の弁護士から合計7時間もの尋問を受けた王子は途中、泣き崩れそうになる場面もあったという。英紙サンが報じた。

 MGN社の弁護士から一連の記事の詳細について尋問を受け、長時間を費やした後、ヘンリー王子は「大変だった」疲労困ぱいで話した。尋問は記事の詳細について行われ、MGN社の弁護士アンドリュー・グリーン氏に自分の携帯電話がハッキングされたかどうかを問われると「確信がない」と認めた後、再び「完全な憶測の領域」にあると非難された。

 また2006年の「プリンス・オブ・ラップランド」という記事で特集されたストリップクラブ「スペアミント・ライノ」への訪問についても、この話が電話ハッキングによるものであるという訴えについても「証拠はあるのか、それとも単なる憶測なのか」など厳しい尋問が続き、ヘンリー王子はわずか3時間で計18回も「分からない」、計9回も「覚えていない」と発言。泣き崩れるような仕草もあったという。結局、ハッキングについての決定的な証拠は出されないままだった。裁判が終わりに近づくと、声が感情で張り裂けそうになっていたという。

 またエクスプレス紙によるとヘンリー王子は裁判を起こした理由について、自分の弁護士であるデビッド・シャーボーン氏と相談した上で「私と妻(メーガン妃)に向けられた虐待、侵入、憎悪を何とか鎮める方法を見つけ、依存せずに別の行動方針を見つける方法はないかという話し合いからだったと思う」と語っている。

 MGN社はヘンリー王子に関する情報を不法に収集したことについて率直に謝罪したが、電話のハッキングは否定し続けている。裁判はこの後も続き、年内には判決が出る見通しだ。