〝負の印象〟を払拭できるか。大相撲夏場所10日目(23日、東京・両国国技館)、大関とりに挑む関脇霧馬山(27=陸奥)が関脇若元春(29=荒汐)を小手投げで下して8勝目(2敗)を挙げた。大関昇進の目安となる10勝まで、あと2勝。取組後は「立ち合いで当たれるようになってきた。一日一番、最後まで頑張ります」と終盤へ向けて気合を入れた。
今場所の霧馬山は序盤から後ろに下がる相撲が目立ち、不安定な内容。4日目には最初の相撲と取り直しの一番で立ち合いの変化を連発し、評価が急落した。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「いい印象はない」とバッサリ。芝田山親方(元横綱大乃国)も「横綱大関になる力士は前に出る強さがある」と注文をつけている。
それだけに、霧馬山は残り5日間で数字上のノルマのみならず、相撲内容でも周囲を納得させる必要がありそうだ。昨年後半には大関だった御嶽海(出羽海)と正代(時津風)が相次いで陥落。今場所は一人大関の貴景勝(常盤山)が転落の危機に直面している。相撲協会としても大関不在を避けたい事情があるとはいえ、霧馬山が短命大関に終われば、批判の矢面に立たされることは避けられない。
審判部副部長の浅香山親方(元大関魁皇)は、霧馬山が快勝した10日目の相撲について「反応がいいし、相手が何かしてきても対応できる」と評価する一方で「ああいう相撲を最初から取れるようになれば強さも増すし、印象も変わってくる」とクギを刺すことも忘れなかった。果たして〝満場一致〟で大関昇進を果たすことができるか。













