赤ヘルが浮上してきた。広島が10日の中日戦(バンテリン)で投打の歯車をガッチリと噛み合わせて4―0と完封し、3連敗後に2連勝。これで借金を返済して勝率を5割に戻した。

 立役者は1か月ぶりに白星をゲットした九里亜蓮投手(31)だ。先発して9回4安打無失点の快投を披露。4月11日の中日戦(バンテリン)以来となる今季2勝目をマークした。

 立ち上がりから飛ばした。初回は岡林、福永、細川と三者凡退に仕留めて好スタート。その後も中日打線の前に最後まで仁王立ちし、許したのは散発4安打のみ。防御率を1・33とした。

 うっ憤を晴らした。前回3日のDeNA戦(横浜)こそ6回途中4失点KOされて今季初黒星を喫したが、ここまで投球内容は〝無双状態〟。今季初勝利後は4月18日の阪神戦(甲子園)、同27日の中日戦(マツダ)とも7回を自責0ながら味方打線の援護に恵まれず、勝ち負けがつかなかった。

 この日は打線が奮起。これまでの〝借り〟を九里に返そうと、相手先発の涌井に襲いかかり、3回に先頭の菊池から野間、秋山、マクブルームと4連打を浴びせて2点を先制した。続く西川の左犠飛で3点目をもぎ取った。さらに6回にも野間の右前適時打で1点を追加。4点をプレゼントされた九里にとって、完封するには十分な得点となった。

 2020年以来3年ぶりとなるキャリア3度目の完封勝利を収めた右腕は「先に点を取ってくださって気持ち的に楽に投げさせてもらった」と打撃陣に感謝。その上で「最後まで結果ゼロでいけたのは良かった。一試合でも多くこういう投球をしていかないと。まだシーズンは続くのでしっかりとして投球をして一試合でも多くやりたい」と意気込んだ。

 借金を完済した赤ヘル軍団がここからは貯金をどんどんつくるつもりだ。