ここにきてウコンの注目度が高まっている。もともと「二日酔いにいい」として、飲んだ後や飲む前に利用されてきたが、最近はそれ以外の効果も着目され、スーパーフードとして人気になっているという。いまウコンに注目すべき理由や、効果的な摂り方を専門家に聞いた。 

【クルクミンが胃の粘膜を保護してくれる】

 ウコンはショウガ科の植物である。世界中に約50種存在するといわれているが、ウコンといえば、二日酔い対策のドリンク剤を思い浮かべる人が多いだろう。

 実際、ウコンは肝機能を高める。ウコンに含まれるクルクミンという成分が、唾液や胃液、胆汁の分泌を促し胃粘膜を保護する働きをする。特に二日酔いに効くのは、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解速度を促進させるからであり、その機能をうたった飲料が愛好されてきた。

「東洋医学でもウコンは健胃作用があるとされ、食欲が増し、胃の機能を正常化させるとともに肝機能を高める生薬として胃炎や胃酸過多などの漢方薬に配合されています。しかしウコンの機能は、それだけではありません」と説明するのは、東洋医学と栄養学を専門にする医学博士の大内晃一・東京医療学院大学講師だ。

 ウコンは、東洋医学で言う「気」を巡らせる「行気作用」や、血の流れをよくする「活血作用」に優れている。東洋医学では「不通則痛(通じざれば則ち痛む)」とされる。これは、気、血、水の流れが滞ると痛みが出るということだ。このため、血が滞った状態である瘀血(おけつ)による痛みなどの症状に対して、ウコンの作用により血液循環を促進して鎮痛を図ることができる。

【物忘れやがんを防ぐスーパーフード】

 ウコンは秋ウコン(生薬名=鬱金「ウコン」)、春ウコン(生薬名=姜黄「キョウオウ」)、紫ウコン(生薬名=莪朮「ガジュツ」)の3種に大別できる。通常ウコンというときは、このうちの秋ウコンを指している。

 秋ウコンは春ウコンよりもクルクミン成分を豊富に含んでいる。このため肝機能向上などの効果が、より期待できる。またコレステロール値を抑え、悪玉コレステロールの酸化を防ぐとされる。このため動脈硬化予防効果も期待されている。

 さらにクルクミンは認知症予防、がん予防などにもつながることが最近では注目されているとも大内博士は解説してくれた。

「クルクミンには記憶力を高める効果があるという報告があるのです。加齢などによる脳神経細胞の損傷を防ぐ働きがあるとされます」

 中高年にとっては物忘れ防止効果を期待できるのがうれしい。またクルクミンには、がんの抑制効果があるともいわれる。クルクミンの抗酸化作用が、がんの原因となる活性酸素を抑えると考えられている。

 つまりウコンは二日酔い対策や健胃作用だけでなく、殺菌、抗炎症作用や物忘れ防止、抗がん作用などもあり、ミネラル、ビタミンも豊富に含むスーパーフードとも言うべき存在なのだ。そんなウコンをどのように取れば効果的かについて、次回は尋ねることにする。