今月12日、神奈川県内で“ヤクザサミット”が行われた。日本のヤクザの70%を占める3大組織、特定抗争指定暴力団「山口組」(六代目山口組)の髙山清司若頭、指定暴力団「住吉会」の小川修司会長、指定暴力団「稲川会」の内堀和也会長が会合したのだ。これが意味するものは――。 

左から神戸山口組の井上組長、六代目山口組の高山若頭
左から神戸山口組の井上組長、六代目山口組の高山若頭

 2016年に六代目山口組の司忍組長、住吉会の関功会長(故人)、稲川会の清田次郎会長(現総裁)が会談して以来の“ヤクザサミット”となった。

 暴力団事情に詳しい関係者は「各団体の友好を深めるための会合だったのだろう。それと同時に、神戸山口組との抗争も、六代目山口組が圧倒的有利の状況で、いよいよ最終局面を迎えている。抗争の終結に向けて、さらにその先についても話し合ったのではないか、とみられている」。

 2015年に始まった特定抗争指定暴力団「神戸山口組」との抗争も8月で丸8年を迎える。ここ数年は六代目山口組の攻勢が目立ち、神戸山口組は分裂を重ねてきた。現在は岡山が本拠地の特定抗争指定暴力団「池田組」、神戸山口組を離脱した名門組織「宅見組」、指定暴力団「絆會」と4派連合のような形を組んでいる。

 最近も神戸山口組の幹部が離脱し、六代目山口組側に移籍した。現在残っているのは、井上邦雄組長のシンパだけと言ってもいい状況だ。六代目山口組が有利なことには変わらないが、早期終結を目指して大攻勢に打って出るのではないか、と見る向きも多い。

「ホットスポットは岡山。4派連合の中で最も組織だっており、資金力もあるのは池田組で、六代目山口組としてはここを叩きたい。攻勢のXデーとしては5月末が有力視されており、7年前と同じようなことが起きてもおかしくない」(同)

 7年前にいったい何があったのか。2016年5月31日、岡山市内で池田組ナンバー2の当時の若頭が、六代目山口組系組員に射殺される事件が起きた。

「16年5月26~27日に日本で伊勢志摩サミットが開催された。そして今年5月19~21日に広島サミットが開催される。サミット期間中は“休戦”するというのは不文律になっている。それが終わると一気に打って出るケースが多い。実際に7年前もそうだった」(暴力団ジャーナリスト)

 六代目山口組は、岡山への攻勢を強めている。昨年10月には六代目山口組系幹部が刃渡り18センチのサバイバルナイフで理髪店にいた池田組組長を襲撃。ボディーガードに返り討ちに遭う事件が起きた。さらに今月には元暴力団組員が池田組の幹部を出刃包丁で切りつけた。

「六代目山口組としては抗争を終結させるために、岡山の池田組を攻めなければならない。ここへの侵攻を成功させれば、いよいよ4派連合は追い込まれることになる。また、それと同時に4派連合の中の大物の一人が戦線離脱するのではないか、というウワサまで流れている」(同)

 ヤクザサミットで3大組織が結束を固め、主要7か国によるG7広島サミット後に攻勢をかける――長きにわたってヤクザ界を揺るがせた抗争が終わる日も、近いのかもしれない。