オーストラリアの女子サッカー界で、トランスジェンダー選手に対する〝嫌がらせ〟で警察が捜査する事態となっている。

 オーストラリア「ニュース・ドット・コム」によると、舞台はニューサウスウェールズ(NSW)州のリーグ・ワン(州リーグ2部に相当)。米国出身の30歳でユーチューバーとしても活躍する選手がここ3試合で7ゴールを挙げ得点王に。しかしこの人物がトランスジェンダーであることが明らかになり、多くの選手の親から苦情が出ていた。現在、公式結果で得点王の欄に名前は記されておらず「インター選手」とだけ記されている。

 同メディアによると、この事態を問題視した反LGBT活動家の女性が、リーグと州に苦情を申し立てるようサポーターに促し、フットボール・オーストラリアには2700通近く、フットボール・NSWには数千通のメールが送られたという。削除されたページには、「女性のスポーツからブロックを締め出せ!」「フットボール・オーストラリアは、大人の男性が少女や女性と対戦するのは問題ないと考えているのです」などと書かれていたという。

 一方で、活動家の女性が当人の同意なしに個人情報を公開したと苦情が寄せられたことで、地元警察が「30歳の女性を狙ったオンラインハラスメントの報告を受け、調査を開始した」と同メディアに明かす事態となった。

 世界陸連が思春期を男性として過ごしたトランスジェンダー選手の競技会参加を禁止する方針を明かすなど、スポーツ界で様々な対応が取られている。今後も議論を呼びそうだ。