格闘技イベント「RIZIN.41」(1日、丸善インテックアリーナ大阪)で〝キック界のナマズ〟こと芦澤竜誠(27)が〝世界の田中〟こと皇治(33)に判定勝ちした。

 判定は2―1ながら、1ラウンド(R)からステップを巧みに使って距離を制し、迫る皇治にヒザ蹴りを打ち込んでダメージを与える。最終3Rにはその顔面をパンチやひざで何度も捉えて、右まぶたから流血させる予告通り〝血祭り〟の完勝だった。

 試合後には持ち歌の「ナマズ音頭」をフルで歌い、シャンパンをリング上でぶちまけるなど〝芦澤劇場〟を展開した。激闘を振り返り「うれしい。死ぬほどうれしい」と歓喜。ヒザ蹴りを中心にした戦略を練っていたといい「マジ作戦通りっす」としてやったりの表情を見せた。

 皇治については「思ったよりパンチはなかった。でも倒せなかった。皇治も強かった」と評すると、総合格闘技(MMA)に転向する次戦に向けて「大みそかより前にやるんじゃないですか。夏か秋? うーん、そうっすね」と前を見据えた。

 そんな芦澤の姿で目立ったのが、そのシンプル過ぎるコスチュームだ。黄色を基調に「UFC」のロゴが入ったもの。実は大阪入りする前日に、東京・新宿の格闘技プロショップで購入したという。「マッサージ行った後に、イサミに行って買ったッス。1万円でした」。UFCのファイトショーツを選んだのは「俺、いずれはUFCに行きたいと思ってるんで。リスペクトを込めてアピールです」とそれなりの理由があったという。

 パンツにスポンサーを入れる選手も多い中、あえて市販の物をそのまま履くのは「お客さんからしたら、ここにスポンサーが入ってるとか関係ないじゃないですか。それでいっぱい入ってるの、俺はかっこ悪いと思っています。だったら金もらわなきゃいいだけでしょって」との美学からだ。

 さらに「今回の試合終わったら、スポンサーを1億円で取ろうかとも思ってたんです。だけど練習を重ねることで精神レベルが上がって『やっぱりスポンサーいらない』ってなったんで。申し訳ないけど、俺は1億でもつけない。困ってねえよって」と〝時事ネタ〟を交えることも忘れなかった。

 試合のみならず、コスチュームでも?その存在感を発揮した芦澤。MMAでもRIZINをかき回す存在になりそうだ。