今度こそ、綱をつかめるか。大相撲春場所(3月12日初日、大阪府立体育会館)の新番付が発表された27日、綱取りに挑む大関貴景勝(26=常盤山)が東京・両国国技館で会見した。

 昨年11月の九州場所は優勝同点(12勝)。1月の初場所では3度目の優勝(12勝)を果たす一方で「好成績での優勝」の条件を満たすことができず、横綱昇進はならなかった。大関が優勝同点→優勝の翌場所に大関のまま臨むのは、史上3人目の〝珍事〟。貴景勝は「(綱取りは)自分が決めることじゃないんで。自分は全力を出して、そこをどう評価してもらうか。あまり何勝とかは考えていない」と冷静に受け止めた。

 改めて綱取りに挑戦する春場所へ向けては「何度もないチャンス。こういう場面は相撲人生で何回も来ない」と意欲を示しつつも「余計なことを考えてたどりつける地位じゃない。成績はどうあれ、やり切ったという気持ちで終われる15日間にしたい。最後まで気迫ある相撲を取りたい」と目の前の一番に全力を尽くす構えを見せた。

 兵庫出身の貴景勝にとって、春場所は〝ご当所〟。これまでに新十両や新大関を決めたゲンのいい場所でもある。「応援していただく人が関西は多いので、その気持ちに応えたい。(大関取りも)1月場所がダメで、3月場所が勝負の場所だった。ここで後悔するようなことになったら、一生忘れないと思う。それだけはしたくない」と奮闘を誓った。