さらなる飛躍に強力な援軍が登場!

 ゼウス社長(41)率いる大阪プロレスは13日、監査役に柴田裕士氏(39)を迎える。実はこの柴田氏、かつて大阪プロレスで練習生として活動していたキャリアを持つ異色の税理士だ。

 柴田氏は2002年、大阪プロレスに練習生として入団した。デビューも決まっていたが、直前の練習中に頭を強打。真っすぐに歩けないほどのケガを追い、プロレスラーの道を断念した。

 それまでは「筋トレしかしていなかった」という柴田氏だが大学に進み、税理士への道を選択。1日15時間の猛勉強で合格した。現在は柴田会計事務所を立ち上げ、所長税理士として活躍している。

 税理士として軌道に乗ってからも、「所属選手が退団したり、休止のような話が出るたびにショックを受けていました」と〝古巣〟の低迷は気になっていたという。

 そんななか、21年にゼウス社長が大阪プロレスの社長に就任。昨年2月に、〝新生〟大阪プロレスの旗揚げを宣言した。

 練習生時代にゼウス社長と接点はなかったが、柴田氏はすぐに「ぜひ応援させてください」とダイレクトメールで連絡。スポンサー契約を申し出た。

「私はケガをして、逃げるように大阪プロレスを辞めちゃったのが悔しかったんですね。それでも、タイガースマスクさんら多くの人に声をかけてもらった。大学に入って、税理士になろうと選んだんですけど、プロレスでは挫折を味わったので『これはやり切ろう』と思えた。頑張り切れたのは大阪プロレスでの経験が大きかった。練習生ってプロになって初めて利益を生む。私は赤字だけを残しちゃったので、プラスになることができればと思った」。

 大阪を盛り上げたいと意気込むゼウス社長のもと、大阪プロレスの興行収入は増加した。一方で、会計面の仕事を依頼していた税理士事務所の担当者が異動になり、ゼウス社長の頭を悩ませた。そこで、税理士である柴田氏が外部監査役として、大阪プロレスを支えることになった。

「監査役になって、会計面のチェックが大前提の仕事です。一方で、20年前に練習生をやっていたという立場で大阪プロレスを発信することもできる。こういう人生もアリなのかな」

 ゼウス社長も「大阪プロレスを大きく発展させて、大阪を盛り上げたいという思いはブレたくない。2025年には万博もある。クリーンな会社にしたいし、コケないように柴田さんにしっかり支えてもらいたい」と期待を寄せる。

 ゼウス社長は「飛躍の1年にしたい」と話しているが、柴田氏という強力なタッグパートナーを得て、思いを実現していく。