大阪芸術大学客員准教授の谷口真由美氏(47)と自民党市議の北野妙子氏(63)が8日、大阪市内で会見し、それぞれ大阪府知事・市長のダブル選挙(4月9日投開票)に出馬する方針を正式に表明した。

 ダブル選挙をめぐっては、大阪維新の会代表の吉村洋文府知事が再出馬を表明。松井一郎市長が引退する市長選には、同党幹事長の横山英幸府議が出馬予定だ。

 谷口氏と北野氏は、サクラクレパスホールディングスの西村貞一社長や大阪府の小西禎一元副知事らが呼びかけ人となった市民参加型組織「アップデート大阪」から出馬を要請されていた。

 法学者の谷口氏は、大学での講義のかたわら、TBS系情報番組「サンデーモーニング」などの出演でもおなじみ。2012年に「全日本おばちゃん党」を設立したり、19~21年には日本ラグビー協会の理事も務めた。

 出馬について「アップデート大阪の皆さんがあきらめ悪かった。一回断ったのに何遍も言ってきた」と苦笑いしつつ、「吉村(洋文知事)さんはロックスター並みの人気ですけど、インディーズのおばちゃんがロックスターに挑戦する春にしたい。維新さんが10年余り。『ほんまに大阪はよーなりましたか?』と皆さんと考えたい。今回、祭りやと思っているので、私なりに明るく楽しく公明正大に、終わった後に記憶に残るような祭りをやっていきたい」と話した。

 府知事選には、共産党の辰巳孝太郎氏も出馬表明しているが、維新VS非維新の構図については「別の争点もある。チャレンジする人がたくさんいて、選択肢がたくさんある方がいい。『維新と非維新』ていう構図も作られたもので踊らされていないかと思う」とし、「賛同していただける方なら、どなたにでも応援していただきたい。欲張りなので全部取り込みたい」と笑った。

 一方、市議5期目の北野氏は「大阪市を居心地のいい先進都市にしたい。分かも歴史も伝統もあり、その中にDXなどの先進技術を取り入れ、成熟した街にする。住んでよし、働いてよし、訪れてよしの〝三方よし〟の街づくりをしたい」と語った。

 自民党市議団幹事長も務めた北野氏だが、自民党を離党して出馬することを決め「私の覚悟と思っていただきたい」と決意表明。「ぶっちゃけ私もウンウン歳です。ぶっちゃけ、もっと若い人がやるのがいいとは思っていましたが、18年間政治に向き合ってきた経験を生かせるならラブコールに応えるべきだと思った。自分が目になろうと決意したスイミーの気持ちが私の心情にしっくりきている」と絵本「スイミー」を引き合いに出して意気込んだ。