あのダメ出し発言の反応は? 全国高校サッカー選手権決勝(国立)が9日に行われ、岡山学芸館(岡山)が東山(京都)を3―1で破り、岡山県勢として初優勝を果たした。快挙の一方で、大会中にはMF本田圭佑(36)が高校サッカーの指導者へ向けて厳しい言葉を発して話題に。当事者は、どう受け止めているのか。名伯楽として知られる岡山学芸館の平清孝ゼネラルアドバイザー(GA=68)を直撃した。
今大会は強豪が次々と姿を消す中で、伏兵の岡山学芸館が初優勝。ツイッターでは同校名が日本のトレンドで1位となり、この日の入場者数も前年度を大きく上回る5万0868人と盛り上がりを見せた。
そうした中で大きな注目を集めたのが本田だ。準決勝が行われた7日に千葉県内で取材に応じた際、選手権に関して持論を展開。「個で見ると、なかなかいい選手いる。ただ偉そうなことを言わせてもらうと、戦術面はちょっとひどいなと思う部分は多かった。これを話し始めるとライセンス問題、指導者の問題に行き着く」と高校サッカー界の指導者に〝ダメ出し〟。本田流のストレートな物言いは波紋を呼んだ。
そんな本田発言に対し、東海大福岡(旧・東海大五)を強豪校に育て上げるなど高校サッカー界屈指の名伯楽として知られる平氏が〝反論〟。「自分の持ち場で勝たせたい、勝ちたいというのが高体連サッカー。監督のアイデアでチームづくりをしている」とした上でこう続ける。
「僕は高校サッカー(の未来)は危なくないと思う。まだまだ代表だって漢字(高校名)の出身者が5~6名いるし、前回のW杯は半分以上。そういった意味では、高校の指導者というのは良い指導をしている」
現在も高体連からトップレベルの選手が多く輩出されており、指導のレベルは決して低くない。この日、優勝した高原良明監督(43)のように有望な若手指導者も育っている。平氏は「必死に勝負をしているんだから、高校の指導者も。それはそれで認めてあげないと」と主張した。
さらに「本田圭佑が高体連出身で代表になって、海外に行っていろんなサッカーを経験して、じゃあ今、日本の高校サッカーに何を求めたらいいのかなどディスカッションをできれば、高校の指導者も方向性が少しずつ見えてくる」。メディアを通じた発信だけでなく、現場の指導者と意見交換するよう求めた。
また「彼は影響力が大きいからね。彼がぽっと言っちゃうと、ネットで高校サッカー、指導者を全否定しているようなね。ちょっとあれは怖い。『なんだ、おれたち一生懸命やっているのに』と思っちゃうかもしれない」と発信の仕方にも注意するよう、たしなめた。
日本サッカー界の発展を願う思いは同じだけに、今後も活発な議論の継続が必要だ。











