全国高校サッカー選手権の準決勝(国立)が7日に行われ、岡山学芸館(岡山)が怪物FW福田師王(3年)を擁する神村学園(鹿児島)に3―3からのPK戦(4―1)に勝利して同校初の決勝進出を果たした。

 話題となったのは、このPK戦。岡山学芸館は1人目のMF岡本温叶(3年)がド真ん中に蹴り込んで流れをつかむと、MF木村匡吾(3年)、MF山田蒼(3年)、DF井上斗嵩(3年)は揃ってゴール左上ギリギリのGKが手の届かないコースに突き刺した。

 守護神のGK平塚仁(2年)は相手エースの福田をストップ。まさにお手本ともいうべき見事なPK戦に、ファンからはネット上で「神コースばかり」「PK技術すげぇな」などと称賛の声が続出した。

 岡山学芸館は3回戦の国学院久我山(東京A)戦でもPK戦を制しており、まさに〝神ってる〟強さ。その裏には、森保ジャパンが決勝トーナメント1回戦クロアチア戦で涙を飲んだカタールW杯のPK戦があった。

 1人目のキッカーで強心臓ぶりを見せた岡本はこう明かす。「ああいう舞台で、自分の実力を出せずにPKでコースが甘くなって止められるというのは見ていたので。そこはもう練習をしまくって、自分のコースに絶対決められるという自信を持ってやった」。

 日本代表のMF南野拓実(モナコ)やMF三笘薫(ブライトン)ら技術の高い選手が次々と失敗する姿を見て、練習と精神面の重要性を再認識。さらに意識を高く持ってPK練習に励んだことで無類の強さを手にした。神PKで快進撃の伏兵が頂点に王手だ。