ついに求めていた〝新相棒〟に出会えるか。中日・土田龍空内野手(20)が広島・菊池涼介内野手(32)のグラブに興味津々だ。

 高卒2年目の2022年シーズンは中盤から遊撃のポジションを奪取したが、62試合の出場で打率2割4分8厘、0本塁打、12打点。23年は正遊撃手として全143試合出場にするため、球界屈指の名手・菊池涼に弟子入りを志願した。

 菊池道場の門下生で、オフにヤクルトへ移籍した三ツ俣を介し、1月上旬から静岡県内で行われる合同自主トレに参加できることになった。土田は「オッケーをもらえて、めちゃくちゃうれしかったし、今でも楽しみ。打撃は10割はできないが、守備の10割は可能。菊池さんは実際にノーエラーをされているし、毎年ゴールデングラブも取っている。守備で憧れというのがあるので勉強させてもらいたい」と目を輝かせている。

 実際に聞いてみたいことについて「ポジショニング。どう変えているのか気になるところ。その考え方というのは一つ、頭に入れておくと引き出しができるのでそこは大事にしたい」と明かす。

 そんな中で、いまだに悩んでいるのがグラブ選びだ。22年シーズンで使用したグラブの数は「2桁は、いっていると思う。扱いやすいので小さいグラブが好きなんですが…。まだ(23年モデルの)グラブが来ていない」と手になじむものを追い求めている。

 菊池涼のグラブについて「はめてみたい気持ちはある。そうすれば、こういう型もあるんだなと思うだろうし、菊池さんのグラブが本当にしっくりくるのであれば、同じのをお願いします、と作ることもできる」と色めき立っている。

 重視するのはポケットの位置。「フライを捕るポケットとかいろいろあるが、一番大事にしているのはゴロを捕るポケット。ゴロを捕ってしっかりポンポン入るグラブであれば、扱えると思う」と力説する。

 二塁でゴールデングラブ賞10度を誇る菊池涼の守備の極意を間近で学び、グラブ探しの旅にも終止符を打つことができるか。