2022年、ジャニーズ事務所が大きく揺れ動いた。その発端となったのが、ジャニーズ事務所副社長、子会社のジャニーズアイランド社長だった滝沢秀明氏の退任だ。ジャニーズの顔の一人、滝沢氏はなぜ去らざるを得なかったのか? 今後、ジャニーズは難しいかじ取りを迫られることになる。

 滝沢氏は現役アイドルとして表舞台で活躍していながら2018年、それを投げ捨てジャニーズを育成するため裏方に回った。20年に「SixTONES」「Snow Man」の2つのグループを同時デビューさせた。これはジャニーズ初の試みだ。

 両グループの成功により滝沢氏の存在感は日に日に大きくなっていた。「テレビ局に足しげく通い、ジュニアの舞台稽古や本番にもマメに顔を出していた。テレビ局の中には“タッキー番”と呼ばれる担当もいました」(制作会社関係者)

 19年に先代社長のジャニー喜多川氏が亡くなった後も、経営面は藤島ジュリー景子社長、ジュニアの発掘・育成は滝沢氏とうまく分担できていたのだが、その関係にも徐々に変化が起きていた。

「今年に入ってから、タッキーがジュニアの現場に顔を出す機会は減りました。同時期にはジュリー社長との関係が悪化しており、激ヤセしているとも伝わってきていました。タッキーは『自分の思うことをやってくれない』と事務所に対するグチをこぼすこともしばしばありました」(芸能プロ関係者)

 一方のジュリー氏は滝沢氏との関係がしっくりこない中、自分の右腕となる人材を次々と獲得し、周りを固めていった。「タッキーの立場は徐々に揺らいでいったのです。現在はジュリー社長シンパで事務所を固めていますが、イエスマンばかりの組織は長続きしない。タッキーを失ったことは“終わりの始まり”と言う業界人は多い」(同)

 意見が合わないことがあったとはいえ、滝沢氏がジャニーズに大きく貢献していたのは事実。元アイドルと顔を知られた存在であるということから、“防波堤”の役割も担ってきた。

「ジャニーズはここ数年、スキャンダルを起こしたタレントに対し、謹慎など厳しい処分を下してきた。実際はタッキーが決めていたわけではないのですが、世間的にはタッキーが処分を下したことになっていた。処分の重い軽いなど、ファンの批判を一身に引き受けてきたのです」(芸能関係者)

 昨年、関ジャニ∞の横山裕と「Aぇ!group」の福本大晴が同一の女性タレントとのお泊まりを報じられたが、この一件はお咎めなしだった。ほかの所属タレントは女性問題で処分されてきたことから「ファンからダブルスタンダードと非難する声が多かったのも事実。今までは『タッキーのせい』としておけばよかったのですが、今後はそうはいきません。贔屓とファンに受け止められたら、ジュリー社長は集中砲火を浴びるでしょう」(同)

 今後はジュリー社長が矢面に立たざるを得ないということだ。