日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、過度な飲酒で部屋のおかみさんに暴力をふるった疑惑を報じられた幕内逸ノ城(29=湊)が、新型コロナ対策のガイドライン(不要不急の外出)に違反していたことが判明し、1場所出場停止処分を下したことを発表した。

 協会によると、一部週刊誌の報道を受けてコンプライアンス委員会が逸ノ城に聴取する中、一昨年11月の外出禁止期間中に都内のモンゴル料理店に行っていたことが発覚。昨年8月には師匠の許可を必要とする外出制限を破り、無断で同店に足を運んだという。

 処分について、飲食店滞在が数時間にとどまっている上、友人数人の飲酒で接客を伴うものではなかったことから、感染リスクは比較的低かったと判断。逸ノ城自身、調査過程で反省の意を示し、今後は協会のルールや部屋の約束事を順守すると誓約したため、出場停止の懲戒処分となった。

 また、師匠の湊親方(元幕内湊富士)は指導監督が不十分であったこと、報告義務違反などがあったとして報酬減額20%を3か月の懲戒処分を下すことも決定した。

 一方、おかみさんへの暴行疑惑に関しては事実関係を確認した結果、悪意はなかったこと、5年以上前の出来事であり現在に至るまで暴行はないこと、おかみさんにも処分感情がないことから今回の処分事由にしなかった。

 芝田山広報部長(元横綱大乃国)はこの日、報道陣の取材に応じ「(週刊誌に報じられたことについて)普段はおとなしくても飲んだら〝人が変わる〟という人がいる。だから、アルコールに依存しているということではない」と説明。報道では湊親方との関係が悪化したことも触れられていたが「確執がどうとか、特に何かある状況ではない」と強調した。