「タカタイチ2人合わせて50周年記念興行」(19日、国立代々木競技場第二体育館)で行われたKOPW争奪戦は、タイトル保持者の鷹木信悟(40)がタイチ(42)の挑戦を退け防衛に成功した。

 争奪戦は3カウントフォールの後、ダウンカウント「10」を取った者が勝者となる「鷹木式ラストマンスタインディング・ランバージャックデスマッチ」で行われた。鷹木はMADE IN JAPAN2連発で3カウントを奪うが、ダウンカウント10は至難の業。タイチが立ち上がってきて試合が続行される。

 こうなると消耗戦だ。天翔十字鳳からのラストライドで3カウントを奪われながらも、鷹木はカウント9で立ち上がる。鷹木がSTAY DREAM、タイチがブラックメフィストをそれぞれさく裂させるとダブルダウン。それでも互いにカウント9で立ち上がる死闘となった。

 意地と意地をぶつけ合う打撃合戦から、ドロップキックを浴びた鷹木はバックドロップホールドで3カウントを奪われる。それでもダウンカウント10までは許さない。タイチの顔面を金具むき出しのコーナーに叩きつけると、強烈なパンピングボンバーで再逆転。最後はラスト・オブ・ザ・ドラゴンで3カウントと10ダウンカウントを奪い死闘に終止符を打った。

 試合後の鷹木は「今から言うことは今年の1・4ドームメインを務めた俺だから間違いないことだ。今日の試合と勝利は、東京ドームより重いよ。最初はKOPW、引きずり込みやがって頭に来たけど、終わってみればアンタのおかげで有意義な1年だったよ。ありがとな」とタイチに感謝。年内最後の争奪戦を制してKOPW2022の座が確定した。

 しかしバックステージでは団体への不満が爆発。保持者にはこの日になって大トロフィーが贈呈されたが鷹木は「新日本プロレス、俺は頭来てるよ。当日連絡来て、これで俺が喜ぶと思ったか? バカ野郎! これを贈呈するんだったら社長なり会長なりが来いよ。なんだよ、他団体にレフェリーに渡しますって。1年間タイトルマッチ散々やってきて12月でリセット。ふざけんなって」と怒りをあらわにした。

 1年ごとのタイトルであるKOPWは、来年1月4日東京ドーム大会から新たなスタートを切る。ダークマッチで「KOPW 2023」進出権争奪ニュージャパンランボーの開催がアナウンスされているが、これにも鷹木は異を唱える。「1・4に向けて新日本のレスラーは戦ってるんだよ。なんでKOPWはないんだよ。ふざけんなよ。他団体の(IWGP)女子の王座が本戦、できたばかりのTV王座が本戦。で、なに? 1・4のダークマッチでKOPW2023? いい機会だから言っとくよ。1・4、俺は出ないから。2023年の1・4は出ないから。KOPWは卒業だな。もういいよ」とバッサリ。昨年のプロレス大賞MVPにして今年の東京ドーム大会メインイベンターの〝ボイコット〟宣言によって、来年のKOPW戦線、いや新日本マットは風雲急を告げてきた。