右肩上がりの成長曲線だ。競泳の世界短水路選手権(17日、オーストラリア・メルボルン)、男子400メートル個人メドレーは瀬戸大也(TEAM DAIYA)が3分55秒75で制し、全種目を通じて史上初の6連覇を達成した。

 あくまで旅路の途中にすぎない。メダル獲得が期待された昨夏の東京五輪ではまさかのメダルなし。「やり切ったと思える水泳人生にしたい」。3月からは東海大の近くに部屋を借り、2016年リオデジャネイロ五輪女子200メートル平泳ぎ金メダルの金藤理絵氏を育てた加藤健志コーチに師事。かねて口にしてきた五輪金メダルへの道を再び歩むべく「日本一厳しい」と称される名コーチの門を叩いた。

 加藤コーチは「パリ五輪金メダルプラン」を策定し、長期的な視点で強化に取り組んでいる。現時点で大会に向けて調整することはない。どんなに状態が悪くても、金メダルを取れる泳ぎができないと、五輪で日の丸を掲げられないとの考えからだ。瀬戸は「キツいです」と苦笑いを浮かべる場面もたびたび見受けられるが、万全な状態ではない中でもきっちり結果を残している。

 この日はバタフライ、背泳ぎで上位をキープし、第三泳法の平泳ぎでトップに立った。最後は自由形で後続を2秒以上突き放してフィニッシュ。パリ五輪金メダルに向けて、また一歩前進した。