【FIFAワールドカップ】ポルトガルの議会からカタールW杯に対し、不満の声が飛び交っている。

 スペイン紙「スポルト」は「ポルトガル議会がW杯開催のために行われたカタールの人権侵害と環境犯罪を非難する決議を採択した」と報道。動物愛護党(PAM)が提出した当議案は、中道右派の社会民主党(PSD)は棄権、右派政党チェガ(ghega)は反対したが、議会の過半数の支持を得たという。

 同紙によると、PAMは「カタールにおける人権侵害」「移民労働者の労働搾取」「FIFA(国際サッカー連盟)の責任を含む女性やLGBTコミュニティーの権利」「環境犯罪」に関して疑問視。この件はかねてポルトガル内でも波紋を呼んでおり、マルセロ・レベロ・デ・ソウザ大統領がカタールを訪れる際には、議会の賛否が二分したこともあった。

 世界的スーパースターのFWクリスチアーノ・ロナウドを擁し、悲願の初Vを目指したポルトガルだったが、準々決勝でモロッコに敗戦。大会は終盤戦に突入しているものの、すでに姿を消している。