「二日酔いの特効薬は迎え酒」。

 そう信じて疑わなかった20代の私。もしタイムマシンがあるのなら、その頃に戻って、若い頃の自分に説教してやりたい。「アルコール依存症になりたくないなら、迎え酒はおやめなさい」と。

 さて、酒飲みであれば、誰しも経験する二日酔い。実のところ、二日酔いのメカニズムはわかっていないということをご存知だろうか? 体内でのアルコール代謝で生成されるアセトアルデヒドが体内で悪さをしているのでは?と思いきや、二日酔いの人の血液検査をしても、血中からアセトアルデヒドが検出されることはほぼないのだそう。これは「二日酔いの原因そのものもアセトアルデヒドではない」ということでもある。

 現在、二日酔いの助長要因として有力視されている説は、「二日酔いは軽度のアルコール離脱症状(禁断症状)」。鍵となるのは、酒を飲んだ際の「脳の機能変化」にある。変化を起こした脳は元に戻ろうとする際、吐き気、動悸、冷や汗といった症状を伴う。これこそが「THE 禁断症状」であり、二日酔いにおいてもこの禁断症状のミニ版が起きていると考えられている。一部の研究者からは異論もある説だが、酒飲みなら体感として納得できるのではないだろうか?

 禁断症状といえば、アルコール依存症の方が、酒が切れた時に起こすもの。ミニ版とはいえ、それが二日酔いの助長要因だとすると、迎え酒はアルコール依存症になるリスクを上げるとんでもなく危険な行為であることがわかる。

 二日酔いのときは、とにもかくにも水分と、アルコール代謝で低血糖になったカラダに糖質を補給するのが一番。ちなみに私の場合、二日酔いの翌日は酒がちょっと抜けてきた昼過ぎにカツカレーやハンバーグが食べたくなる。欲望に忠実に行動すると後悔することもあるが、ガッツリ食べたほうが回復が早い(気がする)。二日酔いの特効薬は人それぞれだが、迎え酒は避けたほうが賢明だ。