世界王座再挑戦へ大きな前進だ。ボクシングの元WBC世界バンタム級暫定王者の井上拓真(26)がジェイク・ボルネア(フィリピン)に完勝した。
13日に東京・有明アリーナで行われた55・5キロ契約体重10回戦で対戦。来年の世界タイトル挑戦を見据え、是が非でも白星が欲しい拓真は、1ラウンド(R)から軽快な動きで左フックを頭部にヒットさせるなどペースを握る。左右スイッチしながら攻めてくるボルネアをスピードで上回って攻撃を当てていくと、5Rには強烈な右ストレートが顔面をとらえて左目上から流血させた。
ラウンドが進むと相手の流血は激しくなり、8Rには2度のチェックが入るほどに。そのままドクターが試合を止め、拓真に8R2分48秒でTKO勝ちが告げられた。
試合後、拓真は「こんなにもラウンドがかかってしまったのがちょっと想定外だったんですけど、内容的には終始圧倒できてTKOになったので、反省点は多いですけど勝てて良かったです。右ストレートがバンバン当たってダメージは蓄積されているので、最終的にKOできればいいと思って戦っていました」と振り返る。
さらに直後にポール・バトラーとの4団体統一戦を控える兄の井上尚弥に「TKOという形でいいバトンを渡せたので、控室に行ってグータッチをしたいです」。今後に向け「自分は適正階級はバンタムだと思っているので、兄が階級を上げたら、自分がまた1つ1つ(ベルトを)集めていけたらいいなというのが今の目標です」と力を込めた。












