大一番の行方は――。ボクシングのWBA&WBC&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(29=大橋)とWBO同級王者ポール・バトラー(34=英国)の4団体統一戦(13日、東京・有明アリーナ)を目前に控え、前王者が〝緊急分析〟だ。
米総合スポーツメディア「スポーティングニュース」は「ポール・バトラーはほとんどのファンや専門家が、ハムスターが蛇に勝つのと同じぐらいの勝算があるとみている中、井上尚弥のリングに上がる」とした上で「現在世界で最も優れたファイターの一人である井上はスピード、パワー、テクニックを兼ね備え、どんなパンチでも相手を打ちのめすことができる」と改めて紹介。今回の統一戦もこれまで圧倒的な強さを見せてきた井上有利と見ている。
そうした中、6月の3団体統一戦で井上に屈した前WBC同級王者で元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)が、同メディアのインタビューに応じ、注目の一戦について「井上のポジションに注意する必要あり、そこを気をつけないと彼のパワーが最大に発揮される。ポジショニングを警戒していれば、何をするかわかるはずだ」と指摘。
また、2019年11月のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)決勝で井上と対戦したことを振り返り「最初の試合で私は彼のパンチの一線を画すようなポジショニングを取っていた。だから私のパンチがより多くヒットした。もし(6月の)再戦で自分のゲームプランを貫けていれば、大きな違いがあったと思う」と語った。
一方、バトラーに関しては「ジャブと横の動きで勝負すれば(井上に)つかまるリスクを抑えられるだろう。(4月に)スルタン(フィリピン)と戦った時もそうだったが、すごい動きをしていた。そのスタイルは有利に働くのではないか」
続けて「井上は速い選手なのに、パンチを打つ時も一点集中で打ち終わってから前に出たり、後ろに下がったりする。パンチの間にタイムラグがあるから、バトラーに逃げ回られたり、動き回られることもある。(バトラーが)それをやってのければジャッジが揺さぶられる可能性もある」と分析した。
ただ、ドネアは「井上は強力なパンチを持っている」と強調。「繰り返しになるが、バトラーが井上のポジショニングに合わせることができれば、パワーは半減し、生き残る可能性が高くなる」と締めくくった。
4本のベルトをかけた一戦はどんな結末を迎えるのか。












