これも人徳なのか。3年ぶりVを目指す巨人に長野久義外野手(37)が4年ぶりに復帰した。元選手会長の帰還をGナインは大歓迎しているが、特に燃えているのが長野と同じ日大出身の後輩たち。レジェンドの復帰を機に「日大勢力復活」の機運も高まっているという。

 丸のFA人的補償による広島移籍から、背番号7が帰ってきた。同じ日大出身で来季9年目の左腕・戸根千明投手(30)は「復帰が決まって長野さんにすぐ連絡を入れました。今オフ、村田修コーチ(日大出身)が退団されてすごく寂しいと思っていた。長野さんを中心にもう一度、巨人内の日大の勢いを復活させたい」と目を輝かせた。

 巨人では2016~18年まで日大が公式スポンサーを務めていた。17年には主催試合で年3回の「日本大学デー」を開催し当時、現役だった村田修一(現ロッテ一軍打撃コーチ)、長野、戸根3選手のイラスト入りトートバッグを観客に配るなど、球団を挙げて日大勢を盛り立てた。

 その後のアメフット部の不祥事などもあり、球団との関係は立ち消えとなったが、OB同士の結束は揺るがず。日大からドラフト3位で入団し今季5勝をマークした赤星優志投手(23)も「長野さんと同じチームでプレーできるのはうれしいです」と目を輝かせる。

 実は赤星は巨人入り前、長野からひそかに恩を受けていたという。

「巨人入りが決まった後、長野さんが菅野さんや巨人のいろんな先輩方に『赤星のことをよろしく頼む』と連絡してくれていたそうです。その時は広島の方でしたし、まさか自分のことを気にかけてくださっていると思わなかった。後から先輩にその話を聞いた時、本当にうれしかった。おかげでチームにもスムーズに受け入れてもらえた」(赤星)

 長野からすれば「日大OB」として当然の行動だろうが、赤星は開幕ローテに入ると登板31試合で防御率4・04、5勝5敗の成績。来季は球団から「貯金5」と先発フル稼働を期待されている。プロとしての好発進を援護してくれた長野への感謝は尽きない。

 今季は試合前のあいさつぐらいで長野にしっかりとお礼ができなかったという赤星。来季、同僚として勝利を重ねることが何よりも恩返しとなりそうだ。

 長野は入団会見で「また新しい気持ちでルーキーのように頑張りたいと思っています」と意気込んでいる。選手それぞれの活躍が必要なのは言うまでもないが、長野を核に巨人で「日大パワー」が爆発するか。