森保ジャパンがカタールW杯決勝トーナメント1回戦のクロアチア戦(5日=日本時間6日)を控える中、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏(41)が自身のユーチューブチャンネル「闘莉王TV」を更新。1次リーグE組を首位で突破した日本に、あえて苦言を呈した。

 ドイツ、スペインを撃破した戦いぶりを振り返り「アクションではなくリアクションのサッカーで勝ってきた」「この戦いを続けていくと未来があるかと言ったら、未来がない。それは2010年(南アフリカ大会)にもできていること。あの時には自分たちは勝てないからリアクションのサッカーになって成功した」とズバリ。自身が出場した南アフリカ大会(16強)からの〝停滞〟を指摘した。

 さらに「(日本サッカー協会は)2050年に優勝したいと口にしているんだけど、それをするにはリアクション、守りのサッカーだけじゃ無理。自分たちがどんどん崩していける、相手にいろんなジャブを出せるようなサッカーをしないと、今後はない」と重ねて苦言を呈した。

 その上で、改めてクロアチア戦へ向けて「ずっと言ってるんだけど、なんで最初からベストメンバーを出さないのか。途中からのスーパーサブはいらない。運任せじゃなくて、ちゃんと違いを出せる選手を最初から出すべき」「僕ら2010年はそれ(守りのサッカー)しかなかった。今はそうじゃない。自分たちのリズムでもやれるということを、この4年間でちょっと見られた。なぜこういうリアクションサッカーをさらに続けようとしているのか」とモデルチェンジを提言した。