元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏(41)の〝激言〟が意外な効果を発揮している。

「闘将」と呼ばれたブラジル出身の元ディフェンダーは自身のユーチューブチャンネル「闘莉王TV」でカタールW杯に臨む日本代表チームに厳しい評価で話題を集めているが、Jクラブ関係者は「辛口すぎる? でも闘莉王がダメ出しした選手が(ドイツ戦で)活躍したでしょ。みんな(代表選手たち)ユーチューブを見て発奮したんじゃないの?」と指摘した。

 闘莉王氏は開幕前に1―2で敗れた国際親善試合カナダ戦(17日)でGK権田修一(清水)を酷評。PKで失点した場面に「グーじゃなくてパー。パーならはね返せた」とし「4点」と低評価。さらにFW浅野拓磨(ボーフム)を「ヘボ」「今の代表で力になれていない」と「2・5点」の激辛採点を下した。森保監督についても「メモしたってダメ。後で注意したって意味がない」と厳しい見解を示した。

 ところが、1次リーグE組初戦ドイツ戦(23日)では闘莉王氏から非難された権田がファインセーブ連発でプレーヤー・オブ・ザ・マッチを獲得。浅野は途中出場ながら決勝ゴールをマークする活躍を見せた。また日本代表の指揮官は「采配ズバリ」で、強豪国から金星を挙げた功労者として評価も急上昇。ネット上に「森保監督ごめんなさい」など謝罪の言葉が並んだほどだ。

 闘莉王氏は第2戦(27日)のコスタリカ戦に向け、MF久保建英(レアル・ソシエダード)について「大人と子供の戦いみたいな感じ」「自分の味を出せていない」と辛らつな見解を示し、サブ降格を求めた。しかし、これまでの傾向からすると、次戦のヒーローは「闘将」からこき下ろされた久保になる可能性が高いのかもしれない。