人生初の一人暮らしを満喫だ。中日・根尾昂投手(22)が22日、ナゴヤ球場で契約更改交渉に臨み、550万円増の推定年俸1850万円でサインした。

 4年目の今季は開幕前3月に内野手から外野手に登録変更され、立浪監督と話し合いを重ね6月には投手へ転向。主に中継ぎとして25試合に登板して1ホールド、防御率3・41の成績を残した。シーズン最終戦の10月2日の広島戦(マツダ)ではプロ初先発も経験した。

 会見の席で「(投手と野手の成績を)合算して評価をしていただいた。(投手として)なかなか良い投球が少なくて、良い部分もあったが、疲れてきて技術不足を痛感したり、多くの課題が見つかった1年だった」と振り返った。

 19日に沖縄秋季キャンプを打ち上げて名古屋へ戻ったが、すでに合宿所「昇竜館」を退寮。「まだ家の近くのことを調べているところ。ゆっくり散歩でもしながら、まずは住んでいる地域のことをしっかり知って、そこから早く自分のペースをつかめるようにやりたい」と明かす。自炊など大変なこともあるが、人生初の一人暮らしを「(楽しみの方が)かなり大きい! やっぱり自分の時間が増えるので、野球の時間がもっと増えると思うし、より自分のやりたいことができる。寮も車が禁止ですし、(購入した)車もくるのでドライブに行けるし、気分転換になる。寮の時よりは幅は増える」と歓迎する。

 初めて投手として迎える来季も背番号「7」は変更せず「ずっと着けているので自分の背番号にしたい気持ちはある。先発ローテーションに入ることが目標。投手として最初から最後まで投げ切ることに憧れている。そういう気持ちは強い」と来季へ向けて意気込んだ。