9月に重傷を負ったDF板倉滉(25=ボルシアMG)が急ピッチで戦線復帰を進めている。

 カタールW杯(20日開幕)が目前に迫る中、DF中山雄太(ハダースフィールド)が右アキレス腱損傷でメンバーから外れ、DF冨安健洋(アーセナル)が右太ももを負傷。さらに8日にはMF遠藤航(シュツットガルト)がヘルタ戦で頭部を強打して脳しんとうと診断された。脳しんとうは復帰まで1か月程度要する例もあり、ドイツとの1次リーグE組初戦(23日)に向けて不安が高まっている。

 そうした日本の窮地を救う存在になりそうなのが、意外にも板倉だ。9月中旬に右ヒザじん帯を部分断裂。一時はW杯メンバー入りも危ぶまれる中、実戦復帰しないまま選出されて物議も醸した。その後、患部の状態は順調に回復して所属のボルシアMGでチーム練習に復帰した。

 板倉の状態について個人トレーナーを務める法政大の杉本龍勇教授は「ケガをした際に『10月末から11月の頭くらいに来てもらえないか、その位からW杯に向けて準備をしたいです』と連絡があった。当初の診察もそんなに重いものではない。W杯に間に合うように送り出す」と完全復活に太鼓判を押す。

 さらに同教授は「ヒザをどううまく固定するかが大事。ヒザに対する不安とか痛みが出ず、彼が本来持っているパフォーマンスを発揮できるようにする」と二人三脚で最終調整を施した。板倉がフル回転すればセンターバックや遠藤不在時にはボランチも対応可能。日本のカギを握る存在となりそうだ。