フリースタイルスキー女子モーグルで北京五輪代表の川村あんり(18=東京・日体大桜華高)が、〝桃色の呼吸〟を駆使して2022―23年シーズンに臨む。

 昨季はW杯初勝利を含む3勝を挙げ、初出場の五輪は5位入賞。大舞台で実力を発揮し「今思い返してもすごく楽しかったなと。すごくいい経験になったなと思います」と振り返った。ただし、結果には満足していなおらず、すでに26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を見据える。「(悔しい気持ちの)消化は次の五輪までできないかなと。でもそれが前に進む糧になっている気がします」

 5月から9月中旬までカナダ、米国、オーストラリアに渡って雪上を含むさまざま環境で練習を行った。そんな中、米国では契約を結ぶ「レッドブル」の施設でメンタルトレーナーから呼吸法について学んだという。

「試合前、集中したい前に〝色〟で呼吸する方法があって。頭の中で自分の体を映し出して、不安な気持ちを『青』、自信があるときの気持ちを『ピンク』と捉える。(息を吸って)自分の体の中にピンクがどんどん増えて、吐くと同時に青が消えていくというものがあって。すごくためになるなと」

 現在も独学で心理学について理解を深めており「オンラインや本で知識を入れたりしています」と明かした。

 28日は埼玉・所沢市内のウオータージャンプ施設で練習を公開。空中技のエアやターンといった技術面に注力しつつ、自らの精神面にも向き合う川村は「(来年2月の)世界選手権金メダルとW杯総合優勝を目指していきたい」と力強く語った。