今季限りの現役引退を発表したフィギュアスケートペアで2026年ミラノ・コルティナ五輪金メダルの〝りくりゅう〟こと三浦璃来、木原龍一(ともに木下グループ)は、後輩たちの道しるべとなっていた。
木原が高橋成美とペアを結成した13年当時の日本は、シングルが世界トップレベルの実力を誇る一方で、カップル競技は苦戦を強いられていた。14年ソチ五輪、18年平昌五輪に出場した木原は「シングルの選手と一緒に出場させてもらったら(団体で)メダルを取れるのではないかと甘い考えを持っていたことがあった」と他力本願になっていた。
しかし、ソチ五輪、平昌五輪の団体はともにメダルに届かなかった。「自分が強くならなければ」と気持ちを入れ替え、19年に三浦とカップルを結成。「雷が落ちた」と感じるほどの相性の良さで、一歩ずつ階段を駆け上がった。22年北京五輪は団体で銀メダルに貢献すると、ミラノ・コルティナ五輪は団体で銀メダル、個人では日本史上初の金メダルを勝ち取った。
例年の五輪ではシングルスケーターが顔になることが多かったが、あるフィギュア関係者は「今回のミラノ五輪は間違いなく〝りくりゅう〟が顔だね」と太鼓判。日本ペア界の歴史を切り開いた功績に対し、別のフィギュア関係者は「パイオニアになるのはめちゃくちゃ難しいけど、こうやって〝りくりゅう〟が出てきてくれたので、日本のペアも面白くなっていくんじゃないかな」と相乗効果を期待している。
3月の世界選手権では〝ゆなすみ〟こと長岡柚奈、森口澄士組(ともに木下アカデミー)が4位入賞。ミラノ・コルティナ五輪にも出場しており、後輩たちも大いに刺激を受けている。今後について〝りくりゅう〟は17日にインスタグラムに連名で「これからもペアを、日本のみなさまにもっと知っていただけるよう、新しいことに2人で挑戦していきます」と表明。日本ペア界の未来は明るく輝いている。












