来年1月10日に発売されるヘンリー王子の自伝本のタイトルは「スペア」と決定し、オリジナル言語の英語を含め、16か国語で同時出版されることを米出版社ペンギン・ランダムハウスが27日明らかにした。一方、米紙ニューヨーク・タイムズは、エリザベス女王の死去に伴い、チャールズ国王の新たな治政が始まったばかりのこの〝デリケートな時期〟の出版は、「ヘンリー王子を不可能な状況に追いやる」と分析した。
その意味について同紙は、「新たな暴露は王室や家族との関係を傷つける」とし、もし衝撃的な暴露を控えれば、売上は伸びない。そうなると、出版社はヘンリー王子に支払った巨額の契約金を回収できず、本人にとっても「反抗的だが真実を語る王子」というイメージを損なうことになると説明した。
政治家など要人らのイメージ戦略を専門とするエージェンシー「ジャベリン」の共同創業者マット・ラティマー氏は同紙に、「彼の目標は、特定の人たちに対して自分のセレブ性をアピールすることなのか、それとも家族との確執を修復することなのか」と疑問を投げかけた。その上で、「これらの目標はぶつかり合うもので、2つを両立させることは困難」と指摘した。
著書の内容について同紙は、英紙デーリー・メールの報道を引用し、回想録は「次々と爆弾を投じるだろう」とし、「警戒心が高まるバッキンガム宮殿では、王室職員らが出版を停止させる方法はないものかと自問している」と伝えた。
タイムズ紙はまた、多くの王室専門家が、喪も明けないうちに出版という公共の手段を使って家族を攻撃するということは、「まさにスキャンダルだ」と批判していると伝えた。その一人、英王室評論家リチャード・フィッツウィリアムズ氏は、「もし衝撃的な内容だとすれば、それは悪趣味でしかない」と吐き捨てた。












