総合格闘家の山本美憂(48)が22日、東京・大田区の総合格闘技ジム「YSA」のリニューアルプレオープンを行った。

 2018年にがんで亡くなった弟の山本〝KID〟徳郁さん(享年41)が手がけた同ジムは、隣接の保育園が退去したことに伴って敷地面積を約2倍の186坪に拡大。MMA(総合格闘技)ジムやフィットネスジムに加えて一般利用可能のカフェ&バーが入った「国内最大規模の格闘技ジム」として生まれ変わった。

 しかし、ここに至るまでの道のりは容易ではなかった。昨年はコロナ禍の影響を受けて会員数が激減。山本は「閉めようか、どうしようかという家族会議もやったし、家族でやっていたジムだったので限界があって、本当に大変だった」。米大リーグ・パドレスのダルビッシュ有の妻で妹の聖子さんにも何度も相談したという。

 こうして窮地に陥っていた中、昨年から山本のフィジカルコーチを務める佐瀬裕介氏ら関係者がジム再建に向けて立ち上がった。佐瀬氏は「KIDさんに人生を変えていただいたというか。トレーナーになるきっかけはKIDさんみたいな体になりたいなというところから始まっていて、若いときから応援していた選手だったので」と、前職を退職して同ジムの代表に就任。MMAジムにケージ、フィットネスジムには海外のトップアスリートが使用する器具などを導入した。

 さらに同ジムは新たにサウナと水風呂を設置。選手のリカバリーが目的だが、これは徳郁さんが生前から望んでいた環境だという。山本は「ウエート、MMA、サウナと水風呂を『一つの場所で』といつも言っていた。やっとKIDが思い描いていたジムに近づいているかなと。本人不在ですけど見守ってくれていると思います」と述べ、思わず目に涙を浮かべた。

 同ジムは来月1日にリニューアルオープンを迎える。佐瀬氏は「(徳郁さんが設立した)『KRAZY BEE』を復活させたい」と話し、山本は「本当にこれから頑張らないと」と力強く語った。