北京五輪で1000メートルの金を含む4個のメダルを獲得したスピードスケート女子の高木美帆(28=日体大職)が、期待通りのパフォーマンスを披露した。

 全日本距離別選手権初日(21日、長野・エムウェーブ)の1500メートルでは、同走の佐藤綾乃(25=ANA)に3秒以上の差をつけるなど、圧巻の滑りで大会新記録となる1分53秒34をマークして7連覇を達成。「700メートルと1100メートルのラップタイムを設定通りに回ることができた。忠実に自分がするべきレース展開を、100%出し切ることができた」と安堵の表情を浮かべた。

 今大会を放映するNHK・BS1では、平昌五輪で2冠に輝き、昨季限りで引退した姉・高木菜那氏(30)が解説を務めた。「私が解説するから、いいタイムが出たらガッツポーズをしてね」と言われたという高木美は「それを思い出して2個目(のガッツポーズが)出てきた」と苦笑いを浮かべる場面も。それでも「この時期にこの(大会新記録の)タイムを出せたのは、すごいうれしかった」と確かな手応えを口にした。

 22日は500&3000メートルに出場予定。オールラウンダーとして「明日の2種目は未知数なところが多い。今季はそこまでまだ練りこめていない。昨季のいい時期に比べると、まだ追いついていない部分もある」とすぐさま気持ちを切り替えた。

 今季は世界選手権(3月、オランダ・ヘレンベーン)が行われる終盤に1つの照準を合わせていく方針で「このタイムはあくまで目安。ここからさらにステップアップしていかないといけない」と慢心はなし。日本のエースは、貪欲に強さを求めていく。