バブル崩壊後のデフレ時代に“絶滅危惧種”と化したハデ婚。1日に死去したアントニオ猪木さんは、こちらでも各界著名人を凌駕する披露宴を開いていた。
「猪木きのう倍賞とジャンボ挙式」と報じたのは1971(昭和46)年11月3日発行の本紙。前日の2日、東京・京王プラザホテルで開かれた女優倍賞美津子との披露宴には政財、芸能、スポーツ界から1500人が招待され、ウエディングケーキの高さは5メートルだった。倍賞の姉で歌手・女優の倍賞千恵子は生歌唱で祝った。
盛大な披露宴に象徴されるハデ婚は、60年の石原裕次郎・北原三枝、61年の萬屋錦之介・有馬稲子の人気俳優婚が元祖格とされる。両カップルともケーキの高さは1~2メートル、裕次郎夫妻の招待客は400人、錦之介夫妻は1000人以上と伝えられている。
スポーツ界では、ミスター巨人軍・長嶋茂雄氏と西村亜希子さんが「世紀の結婚」と騒がれ、65年に都内のホテルニューオータニで開かれた披露宴に350人が出席。同じ巨人の王貞治氏の結婚も66年、同ホテルで1500人に祝福された。
こうしたハデ婚の前例を、身長190センチの猪木さん、160センチを超える倍賞の「ジャンボカップル婚」はスケールで上回る部分があった。「1億円挙式」とも。総務省の統計によると71年、給与所得者の年収は初めて100万円を突破したばかり。現在の経済レベルに当てはめれば数億円規模になる。
まさに破格だった「アントン」と「ミッコ」の超豪華披露宴。後に2人は離婚するが、倍賞は2002年、新日本プロレスの30周年記念興行で猪木さんに花束を贈った。先週で終了したテレビ朝日系ドラマ「六本木クラス」では登場は少ないが重要な役を演じ、75歳の現在も現役として存在感を示している。












