中日は30日のDeNA戦(横浜)に6―1と逆転勝利。先発の小笠原が7回5安打1失点の好投で自身初の10勝目をマークした。打線は最多安打を狙う岡林が4安打の固め打ち、打率リーグ2位の大島は2打数1安打で打率3割1分5厘に上昇。4番・ビシエドが2安打3打点、5番・高橋周が6回に値千金の勝ち越し適時打を放った。

 以下は立浪和義監督(53)との主な一問一答。

 ――小笠原の投球内容は

 立浪監督 2桁勝てた。(シーズン)途中にコロナで1か月抜けたことががある中で、これは一つ目標でもあったと思うし、初の2桁だし、しばらく休んで、また秋からもう1回さらにレベルアップできるように。来年は中心となってやってもらわないと困る投手なので。今日は本当に、チーム最下位だが、小笠原にとっても7年目に2桁なので、大いに自信にしてもらいたい。

 ――特に後半戦に安定していた

 立浪監督 そうですね。ここのところは特に投げっぷりもいいし、意気込みもいい。非常に頼もしくなってきた。

 ――1点リードの7回一死一塁で代打・オースティンを3ボールから空振り三振に抑えた

 立浪監督 1点差だったのであそこは一番嫌な場面だったが、小笠原の成長じゃないですか。

 ――7回表に打席が回ったが、小笠原を立たせた

 立浪監督 そうですね。1点差だとプレッシャーがかかるところなので。結果、8回表に点が入ったので、今日は非常に良かった。

 ――このところ7イニング以上投げているのはローテ投手としてはかなり成長している

 立浪監督 そう思います。まだ余力はあると思う。来年はさらに8回ぐらいまでいけるように。点差があれば、一人で投げられるように。100球手前ぐらいから球威が落ちていたのが、そんなに落ちなくなった。そこが一つ、いいところでは。

 ――最多安打のタイトルを争う岡林が4安打

 立浪監督 今日、この状況で4本、打てるというのはね。前の試合でなかなか打てなくて、ストレスがたまっていたと思うが、今日の4本は非常に大きいのかなと思う。

 ――6回に高橋周も勝ち越し適時打を放った

 立浪監督 積極的にいった方が良い結果が出ると思う。もちろん、全部が全部ではないが、あのタイムリーは大きかった。

 ――クリーンアップの阿部と高橋周にも犠打を命じた

 立浪監督 今日はとにかく(小笠原に)2桁勝たせてやりたいということでクリーンアップでもバントをさせた。

 ――ロドリゲスが45ホールドポイントを挙げて最優秀中継ぎ投手のタイトルが確定した

 立浪監督 このチーム成績でこれだけホールドを(挙げた)。R・マルティネスにもセーブ王のチャンスがあるというのは、それだけ僅差が多いというのはあると思うが、非常に頼もしい投手が清水も含めて後ろにいる。とにかく来年は、あと1試合(10月2日の広島戦)あるが、点がもっと取れるようにいろいろ工夫しながらやっていきたい。

 ――このカードで登板を終えた勝野、柳が帯同しているが登板機会は

 立浪監督 柳はまだあるかもしれない。